首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=13日、ソウル(聯合ニュース)
首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、青瓦台(大統領府)で主宰した首席秘書官・補佐官会議で、総選挙(15日投開票、定数300)の期日前投票率が過去最高の26.69%を記録したことについて「選挙による防疫の負担を分散させてくれた国民の集団知性に敬意を表する」と述べた。   文大統領は「選挙は国際社会の大きな関心事だ」と述べた上で、「われわれが全国規模の選挙を行いながらも防疫の成果を維持できれば、正常な社会システムと日常社会に戻れるという希望を国際社会に与えることができる」と説明した。 新型コロナウイルス克服のための防疫の重要性を強調する内容ではあるが、総選挙を2日後に控えたタイミングで選挙に関連するメッセージを発信したという点で注目される。 野党陣営からは、文大統領が先ごろ地方を訪れたことを巡って「官権選挙」との批判も出ている。 青瓦台内部でも、こうした批判を意識して選挙関連のメッセージを自制するなど慎重な姿勢を取っているが、文大統領は期日前投票の呼び掛けや投票率引き上げのための発言は選挙の中立性とは無関係だと判断したものとみられる。 文大統領は10日にソウル・鍾路区の投票所で期日前投票を行い、選挙当日は投票所が混み合う恐れがあるとして、期日前投票を行うことで人数を分散させてほしいと呼び掛けていた。
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