【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の韓国人慰安婦被害者、李容洙(
イ・ヨンス)さんが、ソウルの日本大使館前で慰安婦問題の解決を求める定例の「水曜集会」や集会を開催する市民団体に対し批判的な立場を表明した記者会見について、特定の人物に唆されて行われたとの憶測が出ていることに対し不快感を示した。大邱市の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」の関係者が13日、聯合ニュースの取材に対し明らかにした。 同関係者は李さんと前日会った際に「はっきりと不快だと話していた」と伝えた。同団体は1997年に発足し、大邱市と慶尚北道の慰安婦被害者を支援し、慰安婦問題解決を促す活動を行っている。李さんも共に活動してきた。 李さんは7日に大邱市で記者会見し、慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」 (正義連)の会計処理について疑問を呈し、同団体が開催する水曜集会についても慰安婦問題の解決に役に立たないと批判した。 この記者会見を巡っては、会見の司会を務めた崔容相(チェ・ヨンサン)氏が李さんを唆し、先月の総選挙で与党「共に民主党」の比例政党「共に市民党」の比例代表で当選した正義連の尹美香(ユン・ミヒャン)前理事長と正義連を批判するよう仕向けたのではないかとの憶測が流れた。崔氏は共に市民党公認の比例代表候補として総選挙出馬を目指したが公認を得られなかった。 前出の関係者は、李さんが崔氏と知り合う前から記者会見の内容と同様の趣旨の発言を続けてきたと述べ、李さんが唆されたという憶測に反論した。
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