【大邱聯合ニュース】旧日本軍の韓国人慰安婦被害者、李容洙(
イ・ヨンス)さんが25日、南東部・大邱市内で記者会見を開き、慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で与党「共に民主党」の尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員を強く批判した。 李さんは会見で正義連の前身、「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の募金活動についても批判した。 李さんは自身が慰安婦被害者として名乗り出た1992年6月を振り返り、当時挺対協の幹事だった尹氏から集まりがあると言われ出席したところ、定年退職した日本人がお金を出したとし、100万ウォン(約8万6000円)ずつくれたと説明。それが何のお金か分からず、(後で)挺対協が募金活動をしていたことを知ったものの、なぜそのようなことをするのか今も分からないと述べた。 また正義連がソウルの日本大使館前で開催している定例の「水曜集会」については、「これまで30年間、デモ(水曜集会)をしないでくれと言えなかった。私が正しいことを言うため、私にはあらゆることを隠した」とし、慰安婦問題に関する2015年末の韓日合意に基づき日本政府が拠出した10億円については、「私が知っていれば送り返した」と述べた。さらに正義連にとって慰安婦被害者は、「ナヌムの家」(京畿道広州市)で暮らす被害者だけだったと不満を述べた。 李さんはまた、挺対協は挺身隊の問題だけを扱うべきであるにもかかわらず、どのような権利で慰安婦被害者を利用したのか理解できず、その意図を明らかにする必要があるとし、正義連や挺対協が日本の謝罪や賠償を妨害したと主張した。 李さんは車椅子に乗って記者会見場に現れ、会見中はときおり涙を浮かべ声を詰まらせた。ただ尹氏に対しては、罪を犯したのであれば、罰を受けなければならないとし、声を荒げた。 李さんは尹氏について、30年にわたり共に活動したにもかかわらず、私利私欲のために比例代表で出馬し、出馬に関する相談もなかったとし、不満をあらわにした。 また尹氏についての不満は言い尽くせないとし、ことわざを引用して、「熊が芸をして金は主人が取る(苦労して得たものを横取りされるという意味)」と指摘した。 尹氏を巡る一連の疑惑については、「1回目の記者会見の時には考えてもいなかったことがあまりにもたくさん出た」とし、「(それは)検察ですべき仕事だと考える」と述べた。 会場には多くの報道関係者のほか、ユーチューバーなどが詰めかけたものの、尹氏は姿を見せなかった。 李さんは7日に開いた記者会見で、慰安婦被害者を支援する正義連の寄付金の使途について疑問を呈し、正義連が開催している水曜集会についても慰安婦問題の解決に役に立たないと批判し、今後は参加しない意思を示した。この日の会見は2回目。
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