国会議員会館の事務室で業務を行う尹氏=1日、ソウル(聯合ニュース)
国会議員会館の事務室で業務を行う尹氏=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】第21代となる韓国の新国会に与党「共に民主党」所属の尹美香(ユン・ミヒャン)議員が1日午前、初登院した。旧日本軍の慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」の理事長を務めた尹氏は寄付金流用などの疑惑が取りざたされている。

 登院した尹氏のジャケットには慰安婦被害者を象徴するチョウのバッジがつけられていた。

 報道陣が詰めかけたが、問いかけには応じなかった。

 尹氏は午前中、議員室で業務を行った。

 尹氏は補佐官ら5人を採用した。議員はインターン1人を含め、最大9人を採用できる。

 共に民主党内では依然、尹氏を擁護する声が多い。自らが記者会見を開いて疑惑を釈明しており、検察の捜査で十分解明できると判断している。同党の朴範界(パク・ボムゲ)議員はラジオ番組で、「議員に就任する前に(会見を開いて疑惑を)解明したことは勇気のある行動で、党としては相当程度の肩の荷を下ろした」と評価した。

 ただ、尹氏は寄付金を集めた個人口座の支出内訳など具体的な資料を公開しておらず、疑惑の解明は不十分との批判もある。同党の金海永(キム・ヘヨン)最高委員は最高委員会議で、「検察の捜査が始まり、会見で根拠資料を公開することは困難だったとしても、少なくとも個人口座で受け取った寄付金の支出内訳を透明に公開することが公職に就く者の責任のある姿勢ではないかと思う」と指摘した。


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