一つの音楽ジャンルとしてその世界観を確立しているK-pop。その楽曲はもちろん、それらを視覚的に伝えるミュージックビデオの世界観も、K-popというジャンルを形作るのに重要な役割を果たしている。
一つの音楽ジャンルとしてその世界観を確立しているK-pop。その楽曲はもちろん、それらを視覚的に伝えるミュージックビデオの世界観も、K-popというジャンルを形作るのに重要な役割を果たしている。
K-POPのミュージックビデオ(MV)が話題だ。昨今、世界中で大注目され、一つの音楽ジャンルとしてその世界観を確立しているK-POP。その楽曲はもちろん、それらを視覚的に伝えるMVの世界観も、K-POPというジャンルを形作るのに重要な役割を果たしている。

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 ここ最近、K-popのミュージックビデオに再びよく見かけるようになったのが、アニメーション。5月に公開された、BTS SUGAがプロデュース&フューチャリングで参加したIUの「eight」、6月の「2020 FESTA」でサプライズ公開されたBTSの「We are Bulletproof:the Eternal」など、さまざまなK-popのミュージックビデオにアニメーション表現が使われている。

 実写ではなくアニメーションで表現することが受け手の心と音楽とをより繊細に結びつけたり、実写と両立させることでミュージックビデオの世界観を複数に分けて表現することも可能にする。

 今回は、そうしたアニメーションで制作された最近の気になるミュージックビデオを紹介。


●Dvwn「Concrete(Feat. CHEEZE)」- KOZ Entertainment



K-popを牽引するラッパーでありアーティスト、そしてプロデューサーとしても実力が認められているZICOの事務所 KOZ Entertainmentに所属するアーティストDvwnの新曲「Concrete」。

 女性シンガーとのフューチャリング曲で、ミュージックビデオはお花とミツバチのキャラクターのやりとりがかわいらしく描かれたオールアニメーションで制作されている。

 先に公開したグラフィックティーザーで2つのキャラクターが登場し、アニメーション映画でも作ったのかと思わせるようなデザイン・クオリティだったことも印象的。優しい音楽とかわいい映像とでできた癒し度の高い1曲だ。


●ERO「Cupcake(Feat. punchnello)」- AOMG



 韓国hip-hopグループの一角を担うAOMG・EROの「Cupcake」。そのタイトルのとおり、ミュージックビデオはかわいいカップケーキ屋さんを営むキャラクターの、お店に来るお客さんとの出会いと妄想をポップなクレイアニメーションで描いている。

 クレイ(ねんど)を使ったアニメーションということで、複雑でこまかい動きではないが、逆にひとつひとつ不器用に動くキャラクターの表情が、なんとも言えないいとおしさを表現している。

 真っ赤なチェリーの乗ったカップケーキや他のたくさんのカラフルなカップケーキのまるっとしたフォルムがリアルより味のある画となり、映像全体にあたたかさを生み出している。

 以上、最近公開されたアニメーションミュージックビデオの2つを紹介した。
後半では冒頭で挙げたIUの「eight(Prod. & Feat.)」、BTS(防弾少年団)の「We are Bulletproof:the Eternal」のアニメーションについて詳しく見ていきたい。



K-POPアニメーションのミュージックビデオ、Dvwnの「Concrete(Feat. CHEEZE)」
K-POPアニメーションのミュージックビデオ、Dvwnの「Concrete(Feat. CHEEZE)」




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