ソウルのキャンプ・グレイなど在韓米軍基地9か所の約781万4000坪が韓国政府に返還された。政府は1日、在韓米軍地位協定(SOFA)規定に基づき、基地9か所の返還手続きが31日に終了したと明らかにした。
 返還されたのは、江原道・春川のキャンプ・ペイジ、京幾道・議政府のキャンプ・フォーリンウォーター、シアーズ、カイル、エッセイオンズ、京畿道・坡州のキャンプ・エドワーズ、ゲーリー・オーウェン、ソウルのキャンプ・グレイ、京畿道・華城の梅香里射撃場だ。このうち、キャンプ・グレイとカイル、ゲーリー・オーウェン、梅香里射撃場は管理権が韓国に移譲されたが、環境汚染が回復されたかどうかが最終確認されていない。基地9か所の総面積は781万4000坪だが、海を含めた梅香里射撃場の面積が約661万1000坪で、実質的な返還面積は115万3000坪余りとなる。

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 国防部は、これら基地の測量や環境汚染の回復、当該地方自治体への売却手続き準備などを早急に行い、自治体と協議した上で活用計画を立てる方針だ。今月中にも国会議員と各地方自治体に返還された基地を公開する。

 しかし、9か所の基地に対する環境汚染の回復有無が最終確認できていないことが議論を呼ぶ可能性もある。国防部関係者は、これまでSOFA環境分科委員会で米国側と数回協議を重ねてきたが、環境汚染の回復に一部不十分な点があったようだと話した。米国はバイオスラーピング、バイオベンディングと呼ばれる環境復元作業で汚染を回復したと説明しているが、土質や地下水汚染は完全に回復できなかったとみられる。米国は、韓国政府からの汚染確認要請を拒否している。

 返還される在韓米軍基地約60か所のうち、この日返還された9か所を含む23か所の所有権が政府に移管されている。政府は来年6月までに基地の管理計画を国会に報告する。


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