(画像提供:wowkorea)
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14日に行われた自民党総裁選挙で、投票の結果、菅義偉氏が自民党の新総裁に選ばれた。

 菅氏は、第二次安倍内閣において官房長官として安倍首相の近くで女房役を務めてきた。総裁選を控えマスコミが新総裁と予想した通り、菅氏が勝利した。

 韓国の2大通信社「聯合ニュース」と「ニュースワン(news1)」は14日、菅氏が自民党新総裁に決定したことをリアルタイムで伝えるとともに、今後の日韓関係の友好協力を続ける旨を発言した韓国外交部のコメントを報じた。

 日韓の友好関係を論じる上での課題は沢山ある。そのうち一つは「従軍慰安婦」の問題だ。韓国のとある団体は安倍首相の後任に対しても早速、謝罪するよう要求している。

 それに対し、日本側の対応は極めて冷静だ。日本としてはもう謝罪は済んでいるとのスタンスであるため、韓国から謝罪を求められても基本的に応じることはないだろう。

 従軍慰安婦の問題に関しては、日本側が1993年に「河野談話」を発表。慰安婦を強制的に集めたのかどうかについては問題となった。「強制動員された慰安婦も稀にいた」との解釈と「慰安婦の大多数が強制動員された」との解釈の大きな違いは以降27年間、日韓の不信感の種となってきた。

 また戦後50年にあたる1995年には、当時の村山富市首相が「村山談話」を発表。“侵略や植民地支配”に関してお詫びした。この内容は2005年の「小泉談話」でも用いられた。

 日本側が度々謝罪をしているのにも関わらず、韓国側は積極的に謝罪を受け入れる姿勢があまり見られない。ましてや、新総裁(新首相)に対しても新たに謝罪を求めている団体があるほどだ。何回謝罪をしたら良いのか?おそらく「永遠の贖罪」を求めるだろう。日本で首相が変わる度に謝罪を求めたり、一切譲歩しない姿勢は続きそうだ。

 日韓関係に関して暗いニュースばかりではない。慰安婦問題を韓国国内で政治的に利用し、権力を得て私欲を満たす手段としていた勢力に対して韓国検察の捜査が始まっている。

 また、時には日本に譲歩し、日本側に対して歩み寄りをすることも必要との意見が韓国で一部でありながら出ている。大人として受け入れるべきことは受け入れる。それがあって日韓の友好関係が強固となり、双方の不信感も募らないとの考え方だ。

 さて、菅新総裁は明日行われる首相指名選挙で内閣総理大臣に指名され、正式に内閣が発足する見込みだ。日本国内では早速、菅氏が務めた官房長官の後任のことや自民党内の派閥の壁を越えて組閣が出来るのか、注目されている。

 しかし、その次の段階では菅首相の描いていく日韓関係が注目されるはずだ。半島の安定なしでは列島の安全は保障されないからだ。列島の協力なしでは半島は赤く染まってしまうからである。


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