韓国映画「JSA」のキャスト、公開日、あらすじ
2018年に南北首脳が「平壌共同宣言」に署名してから丸2年になるのが19日。長官がその日を前に訪問するとあり、北朝鮮に向けてメッセージを出すのかどうか注目されていた。
韓国の2大通信社「聯合ニュース」と「news1」によると、長官は共同警備区域(JSA)を視察。この「JSA」は韓国で同名で映画化され、日本でも大ヒットした。ドラマ「オールイン」の主演俳優イ・ビョンホン、映画「パラサイト~半地下の家族」の主演俳優ソン・ガンホ、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の主演女優イ・ヨンエなどが総出の映画だからおかしくもない。
長官は国連軍司令部軍事停戦委員会の会議室や南北首脳会談でムン・ジェイン(文在寅)大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が手をつなぎ訪れた施設などにも訪問したとみられる。
長官は北朝鮮の台風被害について触れ、双方で協力が実現できるように期待している旨を話した。新型コロナウイルスが今後沈静化すれば、板門店見学ツアーなどの行事を来月にも再開する用意があるとも明言した。
日本の「戦後」は1945年以降を意味するが、韓国の「戦後」は1953年以降を意味する。1950年6月25日勃発の朝鮮戦争などで生き別れになった離散家族についても、板門店で再会することに期待を示した。さらに長官は「南北首脳が行った歴史的決断と合意は高く評価されるべき」とした。
長官は、平壌共同宣言と南北軍事合意は重要な意味があると強調したうえで、現在は2017年に韓国と北朝鮮の緊張状態が続き、軍事衝突もありうるとの懸念が示された時期よりも緊張状態が緩んでいる状態だとも述べた。
ところで北朝鮮は北方限界線(NLL、韓国西側の黄海にある軍事境界線)近くで昨年末、海岸砲射撃訓練を実施。今年5月には韓国側施設へ銃撃。6月には南北共同連絡事務所を爆破した。長官は「北朝鮮はおおむね軍事合意を守っている」とし、対応は甘い。
南北共同連絡事務所の爆破については「遺憾の意」を表したものの、北朝鮮の金正恩委員長が韓国側へ軍事行動を行わなかったのは努力の成果だと強調した。韓国は日本に対する姿勢と比べると北朝鮮には対応が甘い。
長官が話していたように、現在韓国と北朝鮮は融和ムードなのか?8月には韓国が北朝鮮側に送った支援物資を北朝鮮が送り返していたことが判明。北朝鮮が新型コロナウイルスに対して神経質であるともとれる行動をした。
南北関係は「融和状態」なのか、「緊張状態」なのか。韓国が戦後20年を迎えた1970年以降、緊張と融和が繰り返されてほぼ50年。その間、北朝鮮は核ミサイルを手に入れた。北朝鮮から30km離れたソウルだけが北朝鮮の射程距離ではない。今や1100km離れた東京も北朝鮮の射程距離となっている。
北朝鮮に拉致された日本人の問題は未解決のままで、東京の防衛庁敷地には迎撃ミサイルを配備している状態だ。コロナ禍において、南北関係はどのような進展をみせるのだろうか。
日韓関係は迷宮のど真ん中であるが、両国は何とか問題を解決し協力すべきだ。両国民の安全、いや、生存の問題だからだ。
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