世界貿易機関(WTO)が次期事務総長選挙で第2ラウンドに進出したユ・ミョンヒ(兪明希)氏(画像提供:wowkorea)
世界貿易機関(WTO)が次期事務総長選挙で第2ラウンドに進出したユ・ミョンヒ(兪明希)氏(画像提供:wowkorea)
世界貿易機関(WTO)が次期事務総長を選出する1次選挙の結果が現地時間18日に発表された。

 WTOは18日に一般理事会を開くと明らかにしていた。日程は予定よりも早くなり、3次選挙まで行われる予定。次期事務総長は11月にも決定する見通し。

 選挙に先立ち、立候補している韓国のユ・ミョンヒ(兪明希)通商交渉本部長は、先月末から今月上旬までスイスのジュネーブに滞在。その後はフランスのパリに滞在して遊説を行った。また中旬にはアメリカのワシントンに入りをし数日間滞在。アメリカ政府関係者などと会談して支持を要請している。

 WTO事務局がジュネーブ現地時間18日午前に、一般理事会を開くという。理事会は非公開。理事会では次期の事務総長を決める1次選挙の当選者を発表する。

 1次選挙の立候補者は以下の通り。

●韓国、ユ・ミョンヒ通商交渉本部長(女性)
●ナイジェリア、ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ元財務相(女性)
●ケニア、アミナ・モハメド元WTO総会議長(女性)
●英国、リアム・フォックス元国際通商相(男性)
●サウジアラビア、ムハンマド・アル=トワイジリ元経済企画部長官(男性)
●メキシコ、ヘスス・セアデWTO招待事務次長(男性)
●エジプト、アブドゥル・ハミード・マムドゥ前WTOサービス局局長(男性)
●モルドバ、トゥドル・ウリアノブスキ前駐ジュネーブ大使(男性)

 1次選挙にはWTOに加盟している国の代表者が参加する。8人の候補者のうち、最大4人まで選択できる。3人が脱落。5人が1次選挙に当選し、第2ラウンドに進んだ。

 立候補した韓国のユ・ミョヒンヒ通商交渉本部長は1次選挙当選者の中に入ると予想されていた。一部メディアでは本部長が1次当選確実との報道もあった。

 ロイター通信もその一つ。現地関係者の話としたうえで、イギリス、韓国、ケニア、サウジアラビア、ナイジェリア出身候補者が当選確実と報道していた。

 次に行われる2次選挙は9月24日から10月6日まで。 WTO加盟国の代表が1次選挙で当選した5人の候補者のうち、最大2人をWTO加盟国が選択する。2人が勝ち残る。 結果は来月上旬に判明すると思われる。

 3次選挙は2人から1人を選択する。

●全会一致
●投票

 この優先順番で事務総長が選出され、長い長い事務総長選出選挙は終了する。結果は10月末~11月上旬頃に判明する。

 奇跡的に国連事務総長を輩出していた韓国が、今度はWTOの事務総長を輩出できるのか、その結果が注目されている。今のところ、日本は韓国出身の候補を支持している状態ではないが、ユ候補が第3ラウンドまで進出した場合、支持の方向に急旋回する可能性もある。
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