WTO事務局長選の最終候補である、韓国産業通商資源省の兪明希 通商交渉本部長とナイジェリアのヌコジ・オコンジョイウェアラ元財務相(画像提供:wowkorea)
WTO事務局長選の最終候補である、韓国産業通商資源省の兪明希 通商交渉本部長とナイジェリアのヌコジ・オコンジョイウェアラ元財務相(画像提供:wowkorea)
世界貿易機構(WTO)は、事務局長選の最終候補として2人の女性を選出したことが伝えられた。韓国産業通商資源省のユ・ミョンヒ(兪明希)通商交渉本部長がこのうちの1人として決定されたことで、韓国では初のWTO事務局長誕生の期待が高まっている。

WTOは日本時間の今日(8日)午後6時、非公式の会議でユ本部長の最終ラウンド進出とともに、今後の日程を公式化する予定である。今回 ユ本部長とともに最終ラウンドに進出したのは、ナイジェリアのヌコジ・オコンジョイウェアラ元財務相である。

ユ本部長のこれまでの道のりは、決して易しくはなかった。2次ラウンドで共に競ったユ本部長を除く4人のメンバーは全て、国際的に名の知れている、少なくても自国では大臣級の人物であった。

このため 英ブックメーカー“Ladbrokes”では、ユ本部長の当選確率は、最後まで高くなかった。去る7月8日の1次ラウンドの予想では候補者8人のうち、ケニアのアミナ・モハメド元WTO総会議長が1位を、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相が2位となっていた。去る8月4日の順位予想でも、1位と2位が同じ人物で、依然としてユ本部長の確率は高くなかった。

このように 現在 ケニアでスポーツ省の大臣を務めていて、WTO閣僚会議と総会の議長を共に務めた経歴のあるケニアのモハメド元WTO総会議長と、また 世界銀行のナンバー2であったナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相が、ジュネーブでもかなり有名であった。

しかし このような劣勢の中、ユ本部長は韓国政府の全幅の支援を受けてきた。ムン・ジェイン(文在寅)大統領からカン・ギョンファ(康京和)外相まで、全てが各国の主要人物との接触に乗り出し、ユ本部長への支持を要請するなど、積極的な外交戦を繰り広げた。

韓国のWTO事務局長選への挑戦は、1995年と2013年になされたが、その時は政府からの支援は消極的であった。

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