ポンペオ氏と会談後、記者団の質問に答える徐氏=15日、ワシントン(聯合ニュース)
ポンペオ氏と会談後、記者団の質問に答える徐氏=15日、ワシントン(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】訪米中の韓国青瓦台(大統領府)の徐薫(ソ・フン)国家安保室長は15日、朝鮮戦争の終戦宣言について、「(北朝鮮の非核化プロセスと)切り離せないというのが常識」との認識を示した。ワシントンでポンペオ国務長官と会談後、記者団に述べた。 韓国国会の国政監査では終戦宣言について、非核化を前提にするものかどうかを巡る論争が起きていた。 徐氏は「終戦宣言はこれまで常に交渉のテーブルに上がっていた問題で、韓米間で意見の違いはあり得ない」と指摘。「終戦宣言と非核化プロセスとの前後関係がどうなるかの問題にすぎない」として、「過剰な解釈はしないほうが良い」と述べた。 ただ、訪米期間中、「終戦宣言について(米側と)踏み込んだ議論はしていない」と伝えた。 南北関係を韓米関係と関係なく、独自に進めていくかどうかに関しては、「南北関係は単純な南北だけの関係とはいえない」とし、「あらゆることが米国、周辺国と協議して進めていく問題だ。これまでもそうやってきた」との認識を示した。 2020年以降の在韓米軍駐留経費の韓国側負担を巡る交渉については、「踏み込んだ対話をしていない」として、「できるだけ早いうちに合理的かつ双方が受け入れ可能な線で妥結することが望ましい」と述べた。 李秀赫(イ・スヒョク)駐米大使が国会の国政監査で、「韓国が70年前に米国を選んだからといって、今後も70年間米国を選ぶわけではない」と発言し、論争を呼んだことに関しては、「若干誤解があったと思う」と述べるにとどめた。 徐氏は今回の訪米について、「強固な韓米同盟がしっかり管理されていることについて共感し、確認した成果があった」と評価。「双方の懸案について幅広く生産的な議論をした」と説明した。 徐氏は13日に訪米した。14日にはオブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談した。16日に帰国の途に就く。
Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 40