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しかし、韓国食品企業のHMR(家庭に提供するフードサービス)の輸出実績は期待に大きく及ばない。昨年の輸出額は6000億ウォンで、これは200兆ウォンと推定される世界の即席食品市場の0.3%に過ぎない。「韓食グローバル化」の成果を海外メーカーが享受しているわけだ。なぜこのようなことが起きるのだろうか。
◇家畜伝染病の「肉の輸出制限」... HMRも輸出滞る
22日、韓国農水産食品流通公社(aT)によると、世界の即席食品(HMR)の市場規模は2022年に約1990億ドル(約227兆ウォン)まで成長すると予想される。
一方、韓国内の企業の韓国即席食品の輸出は微々たる水準である。韓国農水産食品流通公社が国会農林畜産食品水産委員会所属のチョン・ウンチョン国民の力議員に提出した資料によると、昨年、韓国内の食品メーカーの即席食品輸出額(海外法人の売上高を除く)は、5億3774万ドル(6129億円)と集計された。
このような韓国食のHMR輸出不振は、韓国内畜産物の輸出が制限されているためだ。農林畜産食品部によると、畜産物を海外に輸出するためには、韓国と相手国が「衛生協定」を締結しなければならない。しかし、韓国の場合、2000年代初頭から、口蹄疫・豚コレラ、アフリカ豚熱病(ASF)を含む家畜伝染病が着実に発生しており、輸入を求める国が稀である状況だ。このため、いくつかの部位を除いた畜産物の肉を活用した加工食品(即席食品)の輸出はほぼ不可能な状況である。
◇海外に工場を建てビーガンフードに奮闘... 「政府が支援に乗り出す時」
韓国内で生産した製品の輸出に行き詰まりを感じた食品メーカーは、海外に工場を建設したり、現地の企業を買収することで、輸出の販路を探している。コロナ渦で即席食品が注目を集める前から、ラーメン・餃子・ビビンバを含むいくつかの即席食品を海外市場に輸出してきた。
CJ第一製糖の場合、米国内に22か所の工場を持ち、「ビビゴ(bibigo)」餃子を生産・販売しているところだ。欧州市場では2018年から、ドイツの食品メーカー・マインフロストを買収し、現地工場で生産した製品を輸出している。
ビビゴ餃子を前面に出すCJ第一製糖は、米国・中国・ベトナム・欧州・日本市場を攻略して、昨年の海外市場のみの販売で5520億ウォン達成を記録し、ノンシン(農心)も辛ラーメンを米国と中国市場に広め、昨年の海外事業で約9000億ウォン台の売り上げを上げた。
食品業界の関係者は、「コロナ渦で即席食品市場が成長している状況なのに、製品輸出が自由ではなく残念だ」「海外市場攻略のために投資する努力も必要だが、関係省庁の積極的な支援が必要な時期だ」と話した。
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