食品業界もコメの価格上昇に神経をとがらせている。新型コロナウイルスの感染拡大によりインスタントごはんの需要が大きく増加した状況で、収益を調整することが次第に難しくなってきている。コメの価格上昇が続けばインスタントごはんの価格を上げるしかないとの見方が出ている。
27日韓国農水産食品流通公社によると、今月26日現在でコメ20キロの小売価格は5万8598ウォン(約5438円)を記録した。1年前の5万1567ウォン(約4783円)と比べて約14%上昇した。
食品業界もコメの価格上昇を注視している。毎年価格が上昇し原材料価格の負担が大きくなっているためだ。一部では収益性確保のため価格引き上げの決定が早まるだろうとの見方も出ている。しかしインスタントごはんはラーメンのような必須消費品目として体感度が高い。食品会社オットゥギも今年9月、3年ぶりに価格の引き上げを断行した。
食品業界の関係者は、「インスタントごはん市場が例年より成長し、競争がより激しくなっている」とし、「価格引き上げは消費者に拒否感を与える可能性もあるので、苦心している」と説明した。
政府は「2020年度収穫期コメ需給安定対策」を発表し、栽培面積の91%に達する中晩生種が今月下旬から本格的に出荷されれば、コメの価格は安定に向かうものと予想している。先月、キムジャン(=キムチを漬け込む行事)の時期を前に価格が急騰したハクサイの価格が半値に下がったのも、秋のハクサイの出荷量が増加したためだ。
また、今年の政府糧穀在庫は106万トン水準で、今年の買入量(公共備蓄35万トン)まで加えれば、供給に大きな問題はないものとみている。
農林部関係者は、「収穫期初期の産地コメ価格と最終生産量の確定を考慮し、需給状況を再点検する」とし、「必要なら追加的な安定措置も準備する計画」だと説明した。
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