韓国の3000トン級潜水艦「安武」(画像提供:wowkorea)
韓国の3000トン級潜水艦「安武」(画像提供:wowkorea)
韓国では、国内の技術で設計・建造された2隻目の新型潜水艦「アンム(安武)」の進水式が10日行なわれた。

 韓国海軍は防衛作業庁とともにこの日の午後、コジェ(巨済)にあるテウ(大宇)造船の海洋造船所で、ソ・ウク(徐旭)国防相の主管により、潜水艦「島山安昌浩」級(SS III)につづく2番目の潜水艦「安武」を、初めて海に浮かべる進水式を行なった。

 排水量3000トンの潜水艦「トサンアンチャンホ(島山安昌浩)」は、それまでの既存の潜水艦とは違い、韓国独自の技術で建造された。この日の「安武」はそれにつづく2番目のものとなる。

 韓国軍の潜水艦「安武」は、全長83.3メートル、幅9.6メートル、水中最大速力は20ノット(時速37キロ)以上で、搭乗人員50人あまりと、1番目の「島山安昌浩」と同級の潜水艦である。

 「安武」は、初期の設計段階から「民・官・軍」の協力で、潜水艦の頭脳の役割をする核心装備である戦闘・ソナー体系をはじめとして、多数の国内開発装備などを搭載し、全体の国産化の割り合いを76%まで向上させたものである。

  艦名「安武」は日本に対抗した武装独立運動家の名前である。丁度100年前の1920年、ポンオドン(鳳梧洞)戦闘やチョンサンリ(青山里)戦闘で独立軍を勝利に導いたとされる「安武将軍」にちなんで艦名だ。特に「鳳梧洞戦闘」は昨年、韓国で映画化され、「歴史歪曲」の論争もあったが400万人以上の観客を動員したヒット作となった。

 安武将軍は「大韓帝国鎮衛隊」出身であり、両戦闘の後の1924年、満洲の龍井で旧日本軍警の襲撃で銃傷を負って逮捕された。しかし、日本の治療を拒否し結局“殉国”した。韓国政府は1980年に「建国勲章独立章」を授与した。
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