証人として出廷した後、取材に応じる李さん=11日、ソウル(聯合ニュース)
証人として出廷した後、取材に応じる李さん=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で旧日本軍の慰安婦被害者と遺族が日本政府に損害賠償を求めた訴訟の最終弁論が11日、ソウル中央地裁で開かれた。原告で慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんは証人として出廷し、迅速な判決を訴えるとともに、日本政府に対して改めて謝罪を要求した。 李さんは、法廷で最後に言いたいことを問われ、「14歳のときに連れて行かれ、今は老人としてこの場にいると」し、「判事と法だけを信じて(解決を)待っていた」と述べ、自身には残された時間が少ないなどと涙ながらに訴えた。また4年前に提訴したが状況は変わらず、解決もしていないと主張した。 日本については、「日本は(被害者の)おばあさんが皆死ぬことだけを待っている」とし、「謝罪して賠償しなければ永遠に戦犯国として残るだろう」と強調した。 慰安婦被害者と遺族は2016年、日本政府を相手取り、1人当たり2億ウォン(約1900万円)の賠償を求めて提訴した。日本政府が訴状の送達を拒み続けたため、裁判所は被告に訴状が届いたと見なす「公示送達」の手続きを取り、約3年にしてようやく審理が始まった。 だが日本は、国家が外国の裁判権に服さないとされる国際法上の「主権免除」の原則を理由に却下を求め、欠席している。これに対し原告側代理人は「重大な人権侵害にまで主権免除を適用することはできない」と反発してきた。 同訴訟の判決は来年1月13日に下される予定だ。
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