高圧送電線を使った南北間の電気供給が再開される。配電方式を使った電力供給は2年前から実施されているが、送電による電力供給は1948年5月に北朝鮮が韓国への送電を中止して以来59年ぶりとなる。
 産業資源部と韓国電力は21日、開城工業団地で同部の金栄柱(キム・ヨンジュ)長官、同社の李源杰(イ・ウォンゴル)社長ら関係者300人が出席する中で電力供給を担当する「平和変電所」の完工式を行った。

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 昨年4月に着工した送変電設備は、京畿道坡州市のムン山変電所から軍事境界線を通り開城工業団地までの16キロメートルで、総工費は350億ウォンに達する。48基の鉄塔と154キロボルト級の送電線、開城工業団地内の屋外変電所などで構成される。電力供給量は10万キロワット級で、大邱・城西工業団地、木浦・大仏工業団地などに供給される電力規模に匹敵する。韓国電力は今後の工業団地進出状況を見たうえで、最大20キロワットまで供給量を拡大する考えだ。

 韓国電力は2005年3月から開城工業団地向けに電力供給を実施しているが、ムン山変電所で変圧された電力を1万5000キロワットの範囲内で配電する方式だった。

 日本の植民地時代に建設された発電設備は北部に密集していた関係で、植民地解放後も送電方式による電力供給が行われていた。しかし1948年5月14日に、韓国側の料金未納を理由に平壌とソウル・水色を結ぶ送電線により韓国側に供給されていた電力は一方的に止められていた。

 記念式のあいさつに立った金長官は「南北間の送電線連結は、列車試運転に続き南北の血脈を結ぶ重要な歴史的意味がある。朝鮮半島の平和増進と南北共同繁栄をさらに強固にする契機になる」と評価した。


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