北原白秋も高く評価した“韓国現代詩の父” 鄭芝溶を記念する「第33回芝溶祭」で、82歳のテナー歌手パク・インスが弟子たちと「郷愁」を熱唱(画像提供:wowkorea)
北原白秋も高く評価した“韓国現代詩の父” 鄭芝溶を記念する「第33回芝溶祭」で、82歳のテナー歌手パク・インスが弟子たちと「郷愁」を熱唱(画像提供:wowkorea)
“韓国現代詩の父”と呼ばれる詩人チョン・ジヨン(鄭芝溶)を記念する「第33回芝溶祭」が、開催された。

 「家に来た芝溶」というタイトルの「第33回芝溶祭」は、チュンチョンプクト(忠清北道)のオクチョン(沃川)郡にあるクァンソン会館にて、オクチョン郡とオクチョン文化院の主催でYouTubeによるオンラインで開催し、チョン・ジヨン文学賞の授賞と詩コンサートをおこなった。

 1920年代に発表し、現在まで韓国人に一番愛されている代表的な詩「郷愁」を書いたチョン・ジヨンはオクチョン郡に生まれ、1923年に日本の同志社大学の英文科に入学して、1929年に卒業するまで、日本の文芸誌「近代風景」で日本語の詩を多く発表し、北原白秋から高く評価されていた。

 韓国語の感覚美を開拓した詩人として有名なチョン・ジヨンの代表作「郷愁」は、テナー歌手のパク・インスと、歌手イ・ドンウォンのデュエットで大衆歌謡として作曲され、韓国人で一番愛される歌にも選ばれている。

 今回のイベントでも82歳の高齢にもかかわらず、テナー歌手のパク・インスは弟子たちと「郷愁」を熱唱すると、オンラインで観客から大きな声援を浴びた。また同志社大学コリア研究センターの太田修センター長は、チョン・ジヨンが京都で最後に作った「馬2」の祝賀詩朗読をおこない、関心を集めた。

 3年連続で忠清北道の最優秀祭りに選ばれ、毎年5月頃に開催される「芝溶祭」が新型コロナ感染拡大の影響を受けて一度延期となり、オンラインで北東アジア4か国の文芸家が一堂に会したフォーラムも開催され、歌手のパク・ギョンア、MIGI、チェ・ソンスの祝賀公演もおこなわれた。


郷愁- cover byテグミ姉さん
郷愁- cover byテグミ姉さん




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