寒くなり増える車中泊 キャンプ事故 暖房器具危険性 しっかり認識=韓国 (画像提供:wowkorea)
寒くなり増える車中泊 キャンプ事故 暖房器具危険性 しっかり認識=韓国 (画像提供:wowkorea)
最近、「車中泊」とキャンプを楽しんでいたキャンパーが、一酸化炭素で窒息する事故が相次いでおり、注意を呼びかけている。 密閉された狭い空間で暖房器具を使用すれば、数時間のうちに死亡するケースもあり、暖房器具の使用を最低限に抑えて、随時換気するなど、原則を守る必要があるという指摘だ。

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 20日、消防当局によると、13日、チョンラナムド(全羅南道) コフン(高興)郡のある公園の駐車場に止まっていたバスの中で、50代の高校の同級生4人が一酸化炭素中毒となり、一人が死亡する事故が起こった。4人が寝ていたバスは洗面、宿泊などができるキャンピング用に改造された状態だった。

 警察は4人が寝る前にバスのエンジンを切り、代わりに暖房用の燃料と電気を使用する「空気加熱用ヒーター」を作動させ、一酸化炭素が流出し事故が発生したものと推定している。

 これに次いで、わずか1日後の14日にもキョンギドウ(京畿道) トンドゥチョン(東豆川)市のある渓谷で、20代と推定される男女2人がテントで亡くなっている状態で発見される事故が発生した。警察はテントの内部ではガスヒーターがついていたことなどから、一酸化炭素中毒を引き起こしたものとみている。

 特に今年は新型コロナウイルス(コロナ19)の影響で、キャンプをする人が増えているところに、暖房器具が欠かせない本格的な冬に突入し、このような事故が起こる懸念がさらに大きくなっていると予測される。

 実際にキャンプ関連の安全事故の多くは、暖房器具を間違って使用した際に起こる。韓国消費者院(消費者庁に相当)によると、2015年から2019年に消費者危害感システム(CISS)に報告されたキャンプ場関連の安全事故は、195件中 火災・発煙・加熱・ガスの事故が25.6%(50件)で4件に1件の割合に上る。
 
 また熱による火傷と一酸化炭素中毒によるめまい、酸欠など、暖房器具と炊事器具を使い発生した事故は、30.8%(60件)で3件に1件だった。

 キャンプをする際に多く使用する携帯用ガスヒーターや石油ヒーターは、燃料を燃焼させ熱を出す。この時、酸素が不足した空間で燃料が燃焼すれば、不完全燃焼による一酸化炭素が発生する。小型のテントのような狭くて密閉された空間では、わずか2~3時間のうちに一酸化炭素が内部に充満する危険もある。一酸化炭素は無色で匂いも出ないので寝ている間に漏れていても気づくことが難しい 。

 イ・ヨンジュ ソウル市立大消防防災学科教授は「室内で火気を直接扱うことは最小限にしたり、できるだけ扱わない方が正しい。」とし、暖房器具や火気を必ず使用しなければならない場合は、随時換気を行なってほしいと訴えた。

 イ教授は「いくら寒くても(内部を)締め切っておくことよりは定期的に換気したり、開口部を一部開けて換気ができるようにするなど、対策をしっかりとするだけでも窒息の危険は大部分解除されるだろう。」と強調した。

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