【ソウル聯合ニュース】韓国の法務部は31日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、同日から来月13日までの2週間、拘置所などすべての矯正施設で防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを最も高い第3段階に引き上げる方針を明らかにした。 ソウル東部拘置所で790人を上回る集団感染が起きたことを受け、密集した空間で収容者同士の接触を最小限に抑えるための措置だ。現在、社会的距離の確保のレベルは首都圏で第2.5段階、首都圏以外の地域で第2段階となっているが、施設内では最も厳しい措置を取る。 来月13日までは収容者の接見や作業、教育などが中断され、弁護人接見も状況に合わせて制限される。職員は非常勤務体制を取り、外部活動は原則的に禁止する。 法務部は19日、ソウル東部拘置所で陰性が判明した収容者175人をソウル南部刑務所と驪州刑務所、江原北部刑務所に分散移送し、30日に新たに126人を江原北部刑務所に移送した。28日には感染者345人を慶北北部第2刑務所に移監している。 法務部はソウル東部拘置所で新型コロナウイルスの感染が拡大した原因について、▼高層ビル形の建物5棟と各階が連結されている施設構造と不十分な換気設備▼高密度の収容環境▼無症状者による感染可能性の予測失敗――などを挙げた。 法務部の?容九(
イ・ヨング)次官は「拘禁施設が持つ限界と先制的な防疫措置の不備で今回の事態が発生した」と謝罪した。
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