‘元年メンバー’康京和外相が交代…「北朝鮮核問題・対日外交」多事多難だった3年7か月=韓国(画像提供:wowkorea)
‘元年メンバー’康京和外相が交代…「北朝鮮核問題・対日外交」多事多難だった3年7か月=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジェイン(文在寅)政府発足からの「元年メンバー」であるカン・ギョンファ(康京和)外交長官が、3年7か月ぶりに地位から退く。北朝鮮の核問題・対日外交の最前線で孤軍奮闘したカン長官に対する評価も様々だ。

初の女性外交部長官であるカン長官は在任期間中、文在寅政府の朝鮮半島平和プロセスの推進過程で重要な役割をしてきた。カン長官は2018年9月に外相としては初めて、平壌首脳会談遂行のために訪朝した。

カン長官は2018年の米朝非核化交渉で韓国が北朝鮮と米国の「仲介者」の役割を果たすことに貢献したと評価されている。

米朝の首脳が史上初めて首脳会談を開き、米朝の関係改善、朝鮮半島の平和体制などを盛り込んだ「シンガポール宣言」という成果を出すことができたのには、韓国の役割が大きかったことに異論はない。特に、米国と北朝鮮の主導で進められた非核化交渉で、韓国政府の立場では、米朝両側を調整する「外交」が重要だっただけに、カン長官の役割も浮き彫りになった。

2019年2月にベトナムのハノイで開かれた第2回米朝首脳会談が「ノーディール」に終わったが、スウェーデンの米・韓・朝会合の推進、南北間で断続的に行われた協力事業推進のための制裁問題交渉、ケソン(開城)工業団地と金剛山観光の再開に向けた米国との協議など、主要事案の随所で外交部を陣頭指揮してきた。

カン長官は、核心同盟国である米国との疎通において、悪くない評価を受けた。過去の非核化交渉の過程で、米韓は北朝鮮の核首席代表との協議チャンネルをしっかり構築し、ワーキンググループなど対北朝鮮制裁問題を議論するためのチャンネルも設置し、協議の効率性を高めた。

しかし、第2会米朝首脳会談の決裂の暴風による南北関係の梗塞、これによって韓国政府の仲介者の役割が失われ、北朝鮮の影響力が弱まり、政府が構想した最終的な成果まで出すことができなかった。

日韓関係改善については、肯定的な評価をあまり受けなかった。しかし、この問題は政府の努力だけで解決されるのは難しく、徴用工賠償・慰安婦問題など歴史的葛藤の外交的解決策を導き出すまでは時間がかかりそうだ。

カン長官の在任期間中、日本の輸出規制、GSOMIA(軍事秘密保護協定)の終了など問題が相次いだ。昨年末、日本の首相交代を契機に、日韓間の対話を推進する動きもあったが、新型コロナウイルス感染症の再拡散と慰安婦問題など再び葛藤気流に変わる雰囲気となった。

グローバルな問題であった新型コロナウイルスの外交的対応は評価に値する。いわゆる「K-防疫」が成功的に知られ、韓国の防疫が一つの成功モデルとして認められた。

初の女性外相として業務を遂行し、「ガラスの天井」を破ったのもカン長官の明らかな成果である。外相個人がこのように全国民の関心を受けた事例は多くない。

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