米国は、対中戦略として「戦略的忍耐」を言及した(画像提供:wowkorea)
米国は、対中戦略として「戦略的忍耐」を言及した(画像提供:wowkorea)
米国は、対中戦略として「戦略的忍耐」を言及した。ドナルド・トランプ前米大統領の“マイウェイ”スタイルとは異なる、新たなアプローチ法を講じるということである。米国と中国間の流れに敏感にならざるを得ない韓国の立場としては、アンテナを立て注視すべき内容である。

米ホワイトハウスの報道官は25日(現地時間)、メディア会見で「我々は中国と深刻な競争を繰り広げている」とし「中国が米国の安保と繁栄、価値に挑戦することにより、米国には新たな対中アプローチ法が必要だ」と説明した。

つづけて「我々は“戦略的忍耐”で中国問題にアプローチすることを願う」とし「近いうちに同盟国たちはもちろん 議会とも協力していく」と付け加えた。

「戦略的忍耐」は、バラク・オバマ政権の対北政策であった。基本概念は「全面戦」を避け、国連安保理の対北制裁などを筆頭に、北朝鮮を締め付け「崩壊」を待つというものである。しかし 北朝鮮はこの期間、むしろ核・弾道ミサイル能力を高度化させた。このため 失敗した政策だという評価が、外交界では大方の見方となっている。

中国に対して「戦略的忍耐」という用語が出てきたのは、今回が初めてである。具体的な内容は伝えられなかったが、「新冷戦」へと進ませないというジョー・バイデン政権の基本的立場と軌を一にするものとみられる。一旦 米中全面戦とは距離を置くということである。

韓国 ハンドン(韓東)大学 国際語文学のパク・ウォンゴン教授は、韓国総合ニュース通信社“ニュース1”とのインタビューで「米民主党の“2020政綱政策”をみると、中国を引き続きけん制しなければならないとしながらも、協力の余地を残しておいた」とし「新冷戦になってはならず、一部 協力するスペースを空けておくべきだ」と語った。

また「今回 “戦略的忍耐”を使用したのは、米国が主導する“規則を基にした国際秩序”により、中国を牽引できる同盟国と共に、圧力を加えるという意味だ」と付け加えた。

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