<インタビュー>俳優チョ・ビョンギュ、大ヒットドラマ「悪霊狩猟団 カウンターズ」の両親からの反応は「ムンが息子だったらいいのに」(画像提供:wowkorea)
<インタビュー>俳優チョ・ビョンギュ、大ヒットドラマ「悪霊狩猟団 カウンターズ」の両親からの反応は「ムンが息子だったらいいのに」(画像提供:wowkorea)
※一部あらすじ・ネタバレになるような内容が含まれています。

チョ・ビョンギュ の最新ニュースまとめ

 こういうのが“俳優人生を代表するキャラクター”というのではないか。俳優の魅力を引き立ててくれるキャラクター、キャラクターが持つ設定を完ぺきに具現化できる俳優に出会った時、シナジー効果が表れる。韓国OCNドラマ「悪霊狩猟団 カウンターズ」のソ・ムンと俳優チョ・ビョンギュの出会いが、まさにそれだった。

 「悪霊狩猟団 カウンターズ(原題:驚異的な噂)」は昨年11月に韓国OCNで放送を開始し、2か月間、毎回驚くべき好評と視聴率を見せた。原題と同名のウェブトゥーンをリメイクしたこの作品は、ククス店の店員に扮した“悪霊を退治するカウンター”たちの勧善懲悪ストーリーを描いている。我々の現実にいそうな人物が協力し、悪霊を制圧する様子はファンタジーヒーローというジャンル的特性にも近い感じで描かれた。

 その中で、主人公のソ・ムンは特に社会的弱者として描かれた。幼くして両親を亡くし、障害もあって、学校でも弱者だったが、自分より弱い人がつらい状況にあると手を差し伸べる少年だ。そんなムンがカウンターとなり、ヒーローに生まれ変わる過程は、単純に能力のすばらしさばかりがあるわけではない。小さくて弱い少年から、真の正義を追う大人に成長していく過程がある。

 チョ・ビョンギュはソ・ムン役にキャスティングされ、“代替”を考えられないほどの熱演を見せた。ムンのか弱い姿、混乱、その中でも心に秘めているものまで、輝くまなざしで細かく表現した。



Q.OCN史上、最高視聴率を達成ですね。

「悪霊狩猟団 カウンターズ」が成功できて幸せです。共にした制作陣、出演時とこの幸せを感じています。本当にありがとうございます。ユ・ジュンサン先輩が現場の“棟梁”のような役割をしてくださいました。作っていく過程が幸せでしたし、よかったので、「結果にこだわるのではなく、幸せな思い出を残せるよう一生懸命にやろう」とおっしゃったんです。そうは言っても、心の中では視聴率の心配もありました。視聴率がよくなり始めて、現場での僕たちの幸せな雰囲気が、ドラマに溶け込んでいくように撮影するのが大事だと話し合いました。


Q.初の主演作でプレッシャーも大きかったのでは?

非常に大きな負担でしたね。一番プレッシャーだったのは、「驚異的な“噂(=韓国語でソムン)”」という(原題の)タイトルに、役の名前が入っていることでした。夜も寝ずに台本を握っていました。その後は共演者やスタッフ、監督に頼りながら、プレッシャーよりはシーンを完成させていくワクワク感や幸福感に駆られて、最後までいくことができました。


Q.ソ・ムン役のためにどういったことを考えながら演じたのですか?

ムンの性格がファンタジーだと思いました。社会的弱者に見え、学校でも弱い者が自分より弱い人のために強い者にはっきり物事を言うという正義感を持っています。監督からも「これは非常にファンタジーな性格だと思う」と言われました。現実でこんな性格の人が存在するのかと思いましたね。これを表現する時に縮こまらないように演じようと思ったら、非常にたくさんの練習が必要だと思い、杖をついてカンナム(江南)を歩きました。そうやって、ムンが杖をついて不便な生活をした時に感じる周囲の人々の視線など、ムンがどのような成長過程にあったのか、全てではないけど一部ヒントを得ることができました。


Q.本作の人気の要因は何だと思いますか?

個人的には、カウンターたち、悪霊たち、悪人たちを含めたみんなが幸せに撮影したと思います。また監督の決断力ある選択、良い選択があってチーム内に絆が強まり、幸せに撮影できたんですが、それが映像に表れたのでしょうね。見てくださった方が面白いと思うのは、いろんな人物がぴったり息を合わせているから、そう見えたんだと思います。


Q.熱烈な番組ファンからは“息子”と呼ばれていますが、それについてはどう思いますか?

ムンの親は本当に多いようですね(笑)。周りの人から聞きました。ムンの成長過程を見ると、未熟で幼くて、そういった点が本作のポイントだったのかもしれません。ムンが様々な試練に打ち勝ち、結果的に両親に会うという過程を描いているんですが、ムンのたくさんの“親たち”から応援していただきました。試行錯誤をして演じていたので、大きな力になりましたね。



Q.実のご両親の反応はどうですか?

両親は「ムンが息子だったらいいのに」と言っていました(笑)。僕も家族と一緒に暮らしていた時は、ムンのように明るくはなく、特別な感情もなく常にムッとしているような感じでした。だからカウンターに接するムンのように、明るく笑ってくれたいいのにって言われましたね。


Q.ムンを構築する過程においてご自身との共通点や違いを感じたことはありますか。

ムンを100%自分の物にしたいと思いました。ムンを演じながら、チョ・ビョンギュという人間はまだまだ足りないと感じました。ムンはどんな時も立ち上がって成長して、倒れても再び成長しようと歯を食いしばります。そこがムンの素晴らしいところで、僕とは違いますね。僕は怖いと思った時に、正義感を持って行動できるかと言われると、未知です。怖がりだし、だけどソ・ムンとチョ・ビョンギュという人間の共通点は、突破口を見つけようとするところですかね。そういう点を極大化してムンの性格と合わせようと努力しました。


Q.漫画的なキャラクターやセリフを演じるのは、どうでしたか?

慎重になる必要がありました。あるポイントだけ離れても恥ずかしくなってしまうからです。セリフを言う時に、日常の言い回しよりも淡泊で強烈に表現しようと頑張りました。



Q.同い年のキム・セジョン(gugudan)との共演はどうでしたか?

セジョンさんは多才多能な人です。いろんな方面で最高の実力を持っていて、うらやましいですね。一緒に演じながら、本当にたくさんのことを学びました。セジョンさんの役は本当に難しいんですが、うまく表現されていましたね。


Q.キム・セジョンとのラブシーンについては?

シーズン2になると、そういった点も入ってくるのかなと思うんですが、ちょっと面白くする程度は大丈夫じゃないんでしょうか。ロマンスとコメディが混ざると失笑されるのではないかと思います。そういった要素が絶対に必要な話ではなく、生死のかかったシーン、悪霊との戦闘シーンがあるので、笑えて重い雰囲気を変えられるようなシーンがあると良さそうかなとも思います。


Q.シーズン2に望むことは?

原作が骨組みになると思いますが…ムンが一段階成長を遂げたんですけど、シーズン2ではさらに成熟して毅然としたムンが、カウンターたちを守りながら話が進んでいくのも悪くないんじゃないかと思っています。


Q.ムンから学んだこととは?

「どんな状況でも立ち上がれ、試練に襲われてもあきらめず、もう一度立ち上がって最後まで挑戦してみよう」ということです。


Q. 本作はご自身にとってどのようなドラマになりますか?

チョ・ビョンギュという人間が、今後俳優という仕事を続けながら試練もあるでしょうし、疲れる時もあるでしょうけど、そんな時に立ち上がらせる動力になるドラマになりそうです。そのくらい幸せな思い出がたくさんあるんです。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 5