【ソウル聯合ニュース】韓国インターネットサービス大手・カカオの創業者で、同社の取締役会議長を務める金範洙(
キム・ボムス)氏(54)は8日、10兆ウォン(約9420億円)を超える自らの資産の半分以上を寄付すると発表した。 金氏はインターネットサービス大手・NAVER(ネイバー)創業者の李海珍(イ・ヘジン)氏、ゲーム大手・NCソフトの金沢辰(
キム・テクジン)社長らと並び、韓国ベンチャー第1世代と称される。 貧しい家庭に育ち、5人きょうだいのうち唯一大学を卒業した金氏は、ゲームポータルサイトのハンゲームとカカオを創業して韓国有数のIT企業家となった。 昨年には新型コロナウイルスの感染拡大により非対面産業が注目を浴び、カカオの株価が急騰。金氏の資産も数倍に膨らんだ。 金氏は「どのような方法であれ社会に還元しなければ心残りになります。一生懸命生きてもつらい思いをしている人々が目に見えるのに、顔を背ければ罪悪感にも苛(さいな)まれます。それで自然と自分ができること、カカオがうまくできることを見つけて社会問題を解決しようという考えにつながったようです」と話す。 昨年には新型コロナウイルス克服のため、20億ウォンの私財を寄付した。 また、現在はカカオの環境・社会・企業統治(ESG)委員長を務め、企業統治憲章を制定して持続可能な経営戦略の方向性や成果、問題点などを点検している。 金氏は具体的な寄付の方法や使途などを明らかにしていないが、普段から教育問題などに関心を持っているとされる。
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