米ITCはLG側の主張を認める最終決定を下した(イラスト)=(聯合ニュース)
米ITCはLG側の主張を認める最終決定を下した(イラスト)=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】米国際貿易委員会(ITC)は10日(現地時間)、韓国のLGエナジーソリューションが電気自動車(EV)などに搭載するバッテリーに関する営業秘密を侵害したとしてSKイノベーションを訴えていた問題について、LG側の主張を認める最終決定を下した。ロイター通信などが報じた。  これにより、ITCはSK側に対し一部のリチウムイオンバッテリーの輸入を10年間禁止する排除命令を出した。ただし、米国内での自動車生産のために供給するバッテリーと部品の輸入は一定期間認める猶予措置を設ける。 LG化学から分社しバッテリー事業を専門に手掛けるLGエナジーソリューションは、車載用バッテリーとして使われる2次電池技術に関連し、SKイノベーションが同社の従業員を引き抜いて営業秘密を盗んだと主張。2019年4月にITCに提訴した。 ITCは昨年2月の予備決定で、SK側に対しLGのバッテリー技術を盗んだ証拠を隠滅したとして敗訴の決定を下しており、今回の最終決定はその延長線上にある。 ITCの決定は大統領の承認手続きを経て確定するが、一部ではバイデン米大統領が自国内での自動車生産に支障が出ることを懸念し、拒否権を行使する可能性があるとの見方も出ている。 SKイノベーションはフォルクスワーゲン(VW)とフォード・モーターに、LGエナジーソリューションはテスラとゼネラル・モーターズ(GM)にそれぞれEV用のバッテリーを供給している。
Copyright 2021YONHAPNEWS. All rights reserved. 40