最近、韓国政府が過去の歴史問題とは別に日本との関係改善に乗り出すという立場を明らかにしたのに対し、北朝鮮の宣伝メディアが「とんでもない」と反発した。
北朝鮮の対外用週刊誌『統一新報』は「傲慢無礼な日本に関係改善を物乞い」というタイトルの20日付記事で韓国政府が日本との過去史の清算と関係改善を分離して対応しようとしているとし、このように批判した。
統一新報は「関係改善といえばお互いに不足していることと間違ったことを正すという意味」とし、「それなら、過去に日本が我が民族と人類に犯した途方もない罪過を清算して正すのが関係改善で先」と強調した。
しかし、日本はむしろ植民地時代に強制徴用被害者賠償判決や日本軍慰安婦被害者賠償判決の撤回を日韓関係改善の前提条件に掲げ、韓国を露骨に無視しているというのが統一新報の指摘だ。
統一新報は「韓国を助けたり、教えたり、関与したりしないでおこう」という、いわゆる“非韓3原則”が日本の政治界で提起されている点、日本が『竹島の日』イベントを強行した事実などをその例に挙げた。
また、同紙は姜昌一(カン・チャンイル)駐日本大使が赴任して2か月が経った今でも菅義偉首相を含む政府高官に会えていないことや、先月就任した外交部の鄭義溶(チョン・ウィヨン)長官が他国とは違って日本の茂木敏充 外務大臣と電話会談を行えていない事実も指摘した。
統一新報は日本に対して「血なまぐさい過去の罪悪に対して毛頭ほどの謝罪も賠償もしない破廉恥、経済力を優位にして他民族を蔑視する“経済動物”の傲慢、歴史に対する卑劣な歪曲捏造にこだわる厚顔無恥だ」と非難し、「このような者たちとの関係改善を云々するのは妥当だろうか」と反問した。
そして「昨日とかけ離れた今日がないように、過去の清算がなければ未来に進む関係改善は実現できないというのが韓国の民心」と主張した。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 84