その異物は「混紡繊維」であることが分かった。注射器の製造過程で作業服から出てきたものと推定される。ただし、注射器フィルターを通過するのは困難であり、体内に注入された可能性は低いという解釈である。韓国政府は、現在まで異常反応申告事例はないと述べた。
この日、韓国の疾病管理庁(以下、疾病庁)関係者は「注射器内に異物が発見されたという21件の届出があり、交換のため、LDS注射器メーカーが先制的に回収措置をとっている」と明らかにした。回収予定量は70万個であり、16日までに約63万個の回収が完了した状況である。
LDS注射器は、廃棄されるワクチン物質を最小限に抑えるため、ピストンと針の間のスペースがほとんどないように作られた特殊な製品である。
疾病庁は、国内企業と約4000万個のLDS注射器の購入契約をした。届出のあった21件のうち19件がA社製品である。 B社、C社は各1件である。このうち交換措置を進めている製品が、A社の注射器である。回収された70万個の注射器とは別に、50万個はすでにアストラゼネカワクチン接種に使用されたことが分かった。
疾病庁と食品医薬品安全処(以下、食薬処)は、注射器の使用に起因する異常反応の事例は報告されていないと述べた。
食薬処の関係者は、「繊維質について、試験分析結果、アクリル、ポリエステル系の混紡繊維と把握している」と説明した。
しかし、回収措置が遅れたという見方が出てきており、懸念が大きい。
保守系の野党「国民の力」所属チョ・ミョンフィ議員が、疾病庁、食薬処、調達庁などから受け取ったの資料によると、最初の異物申告は、医療機器の電子請願窓口を通し、慶北地域で2月27日にあった。
この時期には韓国で「K注射器を日本に売ってあげるべきか」との議論があり、日本でも報道されていた。
異物混入の届出件数は、21件中ソウルが5件、キョンギ(京畿)6件、インチョン(仁川)1件、プサン(釜山)3件、チュンチョンナムド(忠清南道)1件、キョンサンブクド(慶尚北道)3件、キョンサンナムド(慶尚南道)2件である。
しかし、3月19日になってようやく未使用の注射器70万個の使用停止措置をとり、三日後の3月22日から回収が行われた。
食薬処の関係者は、「最小残量注射器の品質管理のため、会社の現場指導および製品技術サポートを継続的に行う予定だ」と述べた。
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