チョン外相は今日(21日)、ソウルのプレスセンターで開かれた討論会で「青瓦台(韓国大統領府)の国家安保室長に在職していた時、この問題(慰安婦問題)解決のために非公開で日本に行き協議したが、日本の交渉態度には驚いた」とし「一貫して自分の主張だけをし、交渉を壊そうとしているのではないかと思った」と語った。
2015年12月28日 パク・クネ(朴槿恵)政権は、いわゆる「慰安婦合意」を日本と締結した。しかし この合意には被害者の意見が盛り込まれていない「日韓政府間の合意」だという韓国内の批判世論が高まり、この合意が膠着(こうちゃく)状態に陥った。結局 和解・治癒財団も解散することになり、この合意が事実上 実効性を失ったことで、日本政府は「韓国が合意を破棄した」と批判した。
このことについてチョン外相は「日韓間の慰安婦合意が破棄されたと語ったことはない」とし「我々は日韓間の合意の枠を維持しながら、現実的方案を講じている」と語った。
また「2017年の大統領選当時、全ての候補者が『慰安婦合意を破棄する』と公約を掲げている中、ムン・ジェイン(文在寅)大統領(当時は候補)は『合意の枠を維持する』という、難しい決定をした」と強調した。
ただ、チョン外相は、慰安婦合意に対する批判的な見方はもっている。チョン外相は「当時 合意に対する国内の不満の根本原因は、被害者がこれを受け入れられず、名誉と尊厳が回復されるどころか、むしろ『恥ずかしい』と思ったためだ」とし「被害者の精神的被害・自尊心をどのように回復するのかにおいて日本を説得し、非常に現実的な方案を日本側に提示した」と説明した。
つづけて「それにもかかわらず 日本は“政府間の合意”であるため、韓国が守らなければ“国際法違反”だという理屈に合わない主張をしている」とし「韓国を『国際法を違反する国だ』と罵っている」と強調した。
チョン外相は「日本がそのように言う資格があるのか」とし「問題の根本原因、慰安婦問題の基本的性格が何なのか」と声を荒げた。
チョン外相は「韓国は一貫して現実的な方案を日本側に提示したが、日本側は『もっと持って来い』として、高圧的な交渉態度を維持していることが、交渉が膠着する根本原因だ」と指摘した。
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