「インスタント食品など」支援物資…誰かの「生きる希望」になる = 韓国(画像提供:wowkorea)
「インスタント食品など」支援物資…誰かの「生きる希望」になる = 韓国(画像提供:wowkorea)
「先日いただいたコーヒーが甘くて美味しかったのでまた来ました。誰かにとっては大したことないかもしれませんが、私たちには本当に大きな助けになっています。感謝しかありません」

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 23日の午後、キョンギ(京畿道)ピョンテク(平沢)市にある「京畿食べ物無料贈呈コーナー」を一人で訪れた60代の女性が伝えた感謝の言葉だ

 今回が初めてではなかった彼女は、「コーヒーが美味しかった」と現場のボランティアに感謝の言葉を伝えていた。

 食べ物無料贈呈コーナーは、生活危機に瀕している人たちを支援するために作られた。

 新型コロナウイルスの長期化による生活危機犯罪、いわゆる「コロナ・ジャンバル・ジャン」を防ぐための目的でもある。

 現場のボランティアは簡単な本人確認の後、あらかじめ準備された白いビニール袋に冷凍のオモガリキムチチゲを追加で入れて女性に渡した。

 ビニール袋の中には袋ラーメン5袋、お茶2本、韓国のり2パック、スケトウダラのクッパ、など食料品が入っていた。訪問者が殺到する場合に備え、冷凍食品を除いた支援物資をあらかじめ入れておく。

 女性よりひと足先にここを訪れ、物資を受け取った60代と思われる男性は「物資の種類は少ないが、生活の大きな支えとなっている」と述べた。

 平沢無料贈呈コーナーは、1月にオープンした。社会福祉法人「蓮の花マウル」が運営している、平沢フードマーケット2号店内の15平米ほどの場所に作られた。

 壁側には企業から寄付された物資がぎっしりと陳列されていた。運営時間は、平日午後1時から午後5時までだ。累計で5758人がここを利用している(19日基準)。利用者のほとんどは60代以上の高齢者である。

 ボランティアの一人は「当初は訪問者の本人確認をしていなかったが、代理で受け取るなどの問題が発生したため、今は簡単な本人確認の後物資を配っていると説明した。

 さらに「初めの頃は高齢者など、200人から300人が一度に押し寄せ、支援物資があっという間になくなった。今はあらかじめ番号札を配布し、毎日60人ずつに物資などを支給している」と述べた。

 キム・ヒョンジュン ボランティアは「寄付された物資の種類が少ないので、京畿広域フードバンクなどに建議し、来週からはおかずなども配布する予定だ」と嬉しそうに話した。

 また彼は「人手が不足しており、一度に訪問客が殺到した時は支給に時間がかかることもある。『ボランティアが私たちのために頑張っているので、ルールをしっかり守ろう』と励ましてくれる市民の方々もおり、そのような姿を見るたびに力が湧き、より一生懸命頑張ることができる」と述べた。

 無料贈呈コーナーは、平沢をはじめとした京畿道内の27の市や郡の39か所で運営されており、既存のフードマーケットや福祉会館、高齢者施設の内部に設置されている。

 3万1421人(19日基準)が道内の無料贈呈コーナーを利用している。

 イ・ジェミョン 京畿道知事は無料贈呈コーナーを作った背景について「飢えによりパンを盗むしかない「ジャンバル・ジャン」が今私たちの隣人になっている。どのような場合でも犯罪を正当化することはできないが、空腹により犯罪を犯すことは防ぐべきだ。それがまさに国家が、社会がすべきこと」と述べている。
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