元慰安婦被害者1人が死去…残りの生存者は14人に=韓国(画像提供:wowkorea)
元慰安婦被害者1人が死去…残りの生存者は14人に=韓国(画像提供:wowkorea)
元慰安婦のユン某ハルモニが2日に死去した。

「日本軍による性奴隷制の問題解決のための正義記憶連帯」(以下、正義連)は、元慰安婦のユン某ハルモニが2日午後10時頃に死去したと、3日に明らかにした。

正義連によると、1929年にチュンチョンプット(忠清北道)で生まれたユン某ハルモニは、13歳になった1941年に日本の軍人らが祖父を暴行するのを見て抵抗していたところ、トラックに乗せられて日本に連れて行かれたとのこと。

ハルモニは日本の下関の紡績会社で3年ほど働いて広島に連れて行かれ、日本軍の性奴隷としてあらゆる受難を経験した。解放後、プサン(釜山)に帰国したハルモニは1993年、韓国政府に日本軍慰安婦被害者として登録した。

正義連は「ユン某ハルモニは、海外証言や水曜デモの参加など日本軍性奴隷制問題の正当な解決のための活動をされた」とし「ハルモニの冥福を祈る」と伝えた。

この日、女性家族部(部は日本の省に該当)のチョン・ヨンエ長官は、ハルモニの死去に哀悼の意を表した。

チョン・ヨンエ長官は「また1人の日本軍慰安婦被害者を送ることになり、とても胸が痛む」とし「生存被害者の方々が健康で快適な老後を送ることができるよう、政策的な支援を強化して被害者の名誉と尊厳回復のための事業も積極的に推進していく」と明らかにした。

ユン某ハルモニの死去によって、韓国政府に登録された日本軍慰安婦被害者240人のうち生存者は15人から14人に減った。

一方、4月21日に慰安婦被害者らが日本政府を相手に起こした損害賠償訴訟(2次訴訟)で却下判決が下され、事実上敗訴した。

これに対して、正義連や民族問題研究所など計40の市民団体は控訴の手続きを進めている。

団体関係者は4月28日にソウル市で記者会見を行い、「日本軍慰安婦被害者を無視し、国家免除(主権免除)を理由に日本の肩をもつ判決は痛ましい」とし、2次訴訟の却下を糾弾するとともに控訴を行うことを明らかにした。
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