韓国外交部(日本の外務省に相当)当局者は6日、記者らに対して「(随行団が)出国するまでいつ、どこで会談が開かれるか流動的な状況だった」とこのように伝えた。
この当局者は「ロンドンで主要7か国(G7)外相会談にチョン・ウィヨン(鄭義溶)長官も茂木敏充外相も出席するので、これを契機に自然に会おうという雰囲気があった」とし「各自G7会議も出席して複数の国と2か国会談の予定もあり、スケジュールを合わせることは容易ではなかった」と述べた。
両国外相は5日(現地時間)、英国ロンドンのシティホテルで日米韓3か国会談の直後に席を移し、20分間にわたり会談を行った。会談に先立ち、撮影した記念写真には通常であれば見える両国の国旗が見えない。なぜ国旗が見えないのかという質問に、この当局者は「別のテーブルを準備しなかった」と答えた。それくらい急に準備された会談であったという話だ。
また、この会談がメディアに公開されたのは、実際の会談が行われた後だった。その理由については、日本側の強い要請があったと外交部は説明した。
このため、会談の格についても、公式的な会談ではなく略式的な会談(pull aside)または会合ではないかというように様々な見解が行き交った。外交部当局者は「今回の会談は(非公式の接触ではなく)正式会談だった」と述べた。なお、同日に行われた韓国・カナダ外相会談は「略式会談」と別途定義された。
外交部当局者は「日韓は価値を共有し、世界平和のために協力しなければならないだけに、両国間の困難な問題を一緒に解決しなければならないという認識で一致した」と明らかにした。実際に茂木敏充外相も同日、日本の記者らを対象に行ったビデオ形式での記者会見で「日韓関係をこのまま放置してはいけないという認識を共有できた」と明らかにした。
しかし、慰安婦・徴用判決をはじめ、福島原発処理水の海洋放出などの問題について、両国の立場に変わりはなく、依然として平行線をたどる結果となった。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 99