オハイオ州に現在建設中のアルティウムセルズの電気自動車用バッテリー生産工場(画像提供:wowkorea)
オハイオ州に現在建設中のアルティウムセルズの電気自動車用バッテリー生産工場(画像提供:wowkorea)
LGエナジーソリューションと米ゼネラルモーターズ(GM)がバッテリー生産のため設立した合弁会社アルティウムセルズ(Ultium Cells)がこのほど、北米最大のバッテリーリサイクル企業であるLi-Cycleと、バッテリー製造過程で発生する廃バッテリーのリサイクルに関する契約を締結した。

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廃バッテリーに含まれるコバルトやニッケル、リチウム、銅、黒鉛、マンガン、アルミニウムなどのバッテリー原材料のリサイクル事業を進める。これにより原材料のうち95%が新たなバッテリーセルの生産や、その他関連事業で使われることになる。アルティウムセルズとLi-Cycleは年末から、新たなリサイクルプロセスを開始する予定だ。

GMの電気自動車や自動走行車を担当するケン・モリス副社長は「GMの『Zero-Waste』計画は2025年まで、埋め立てもしくは焼却される世界の製造廃棄物の90%以上を回収することを目標としている。アルティウムセルズとLi-Cycleの協力で、業界が原材料を効率的に活用できるよう積極的に支援する」と述べた。

GMは2013年から顧客から引き取ったバッテリーパックの100%をリサイクル、リユースしている。アルティウムセルズのバッテリーは、モジュール式設計を採択することでリサイクルやリユースが容易なのが特徴だ。

一方、LGエナジーソリューションは世界最大規模の電気自動車バッテリー生産能力を確保し、電気自動車市場の急速な成長に合わせるため、バッテリー生産工程と廃バッテリー事業に力を入れている。

同社はアルティウムセルズだけではなく、ポーランドや韓国キョンギド(京畿道)オチャン(梧倉)の工場でも廃バッテリーの再活用に向け他社との協力を進めている。今年2月には現代自動車、配車サービスを提供するKSTモビリティと、電気タクシーのバッテリーレンタルおよび使用後の電力貯蔵システム(ESS)のリユース実証事業のため覚書(MOU)を締結した。



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