「漢江・医大生事件」、死因は溺死と推定も…「最後の40分間」は未だ謎のまま=韓国(画像提供:wowkorea)
「漢江・医大生事件」、死因は溺死と推定も…「最後の40分間」は未だ謎のまま=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国・ソウル市内にあるハンガン(漢江)公園で行方不明となり、その後、遺体で発見された医大生ソン・ジョンミンさんの死亡経緯について社会の関心が集中している中、ソンさんの死因は「溺死」と推定されることが解剖結果で明らかになった。

 13日、ソウル警察庁によると国立科学捜査研究院は前日(12日)、ソンさんの死因が「溺死」と推定されるとの結果書を警察に提出した。

 警察関係者は「飲酒後2〜3時間以内に死亡したとの所見があった」とし、「関連の研究論文を根拠にした国立科学捜査研究院の結論であり、必ず2〜3時間以降に死亡したという意味ではない」と説明した。

 一方で警察は、ソンさんと友人Aさんの行跡を再構成するため捜査を進めている。警察によると、現時点では事件当日、ソンさんと友人Aさんを目撃した人物は6グループ計9人いるとしている。

 当初、事件の核心は行方不明当日の午前3時40分からAさんが1人で帰宅するシーンが防犯カメラに映っていた午前4時30分までの50分間、2人の動線がミステリーだとされていたが、午前4時20分ごろ酔って眠っていたAさんを「起こそうとした」とされる目撃者の陳述が新たに確認された。

 証言を総合すると、4月25日午前2時から午前3時38分ごろまで、ソンさんと友人は漢江公園に滞在していた。ある目撃者は「午前3時37分ごろ、Aさんが誰かと通話していた。その隣には、ソンさんが座っていた」という趣旨の陳述をした。

 また、ある目撃者は「午前4時20分ごろ、Aさんが芝生の上で眠っているのを見て、起こそうとした」と陳述。以降、10分後の午前4時30分ごろAさんが公園から出る姿が防犯カメラに記録されていた。

 午前2時から午前3時38分ごろまで、Aさんが嘔吐する姿を見たとの目撃証言も出ている。ソンさんとAさんが行方不明の前日と当日、コンビニで購入した酒は640ミリのペットボトル焼酎2本、チョンハ(清河/ロッテ七星飲料が製造する清酒)2本、マッコリ3本。2人は、4月24日午後10時54分ごろから翌日(25日)午前1時30分ごろまで、計3回にわたってコンビニで酒を購入していたことがわかっている。

 一方、警察はAさんのノートパソコン、Aさんの母親の携帯電話、当日午前5時10分ごろAさんと両親が乗ってきた車両のブラックボックスなどをフォレンジック作業した。Aさんの父親の携帯電話のフォレンジック分析作業も現在おこなわれている。また、Aさんは去る12日、弁護士を伴い2時間ほど「プロファイラー面談」を終えたと伝えられている。

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