2019年、米国が差し押さえた北朝鮮貨物船「ワイズ・オネスト」(米司法省HPより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2019年、米国が差し押さえた北朝鮮貨物船「ワイズ・オネスト」(米司法省HPより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】アジア太平洋地域で船舶への検査をモニタリングする国際組織「東京MOU」の最新報告書によると、2020年に安全検査を実施した北朝鮮の船舶13隻すべてから1件以上の欠陥が見つかった。このうち、2隻については問題解決まで船舶の運航を中止とする停船措置を出した。

 また、北朝鮮をブラックリストに掲載し、北朝鮮船舶に対し、他国より高い比率で安全検査を実施するようにした。

 ブラックリストに掲載された国は北朝鮮のほか、トーゴ、シエラレオネ、モンゴル、ジャマイカ、パラオ、キリバスの7カ国。

 北朝鮮船舶は大多数が火災安全や救助装備、非常システムの不備で検査をクリアできなかったという。経済難や制裁により老朽化した船舶を廃棄・修理できず、運用を続けるしかなかったためとみられる。

 北朝鮮船舶に対する安全検査は2016年に275隻、17年に185隻、18年に79隻、19年に51隻と減り続け、昨年は新型コロナウイルスの影響で13隻まで落ち込んだ。


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