文化体育観光部の庁舎(同部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
文化体育観光部の庁舎(同部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】中国のレコード会社が韓国の歌手の曲を無断リメークして動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップロードし、原曲であるかのように登録して著作権を侵害している問題を巡り、韓国文化体育観光部は21日、積極的な対応を取る方針を明らかにした。現在、韓国音楽著作権協会、韓国音楽実演者協会、韓国レコード産業協会などの著作権信託管理団体を対象に、こうした侵害の事例を聞き取っているという。

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 これら団体は著作権者から被害の証拠になる資料の提出を受けるなどし、これまでに明らかになった事例以外の被害例も調べており、必要な対応策も共同で模索している。

 韓国音楽著作権協会は18日、女性歌手のIU(アイユー)や男性デュオのBrown Eyes(ブラウンアイズ)、女性歌手のユンナなどの曲を中国側が無断でリメークしてユーチューブに投稿し、「コンテンツID」を先に登録したことで原曲が被害を被っていると明らかにしていた。コンテンツIDは、著作権所有者が自身の著作物が使用されているコンテンツを識別できるようにするユーチューブのシステム。

 中国のリメーク曲が原曲として登録されたことで、レコード製作会社と実演者の著作隣接権使用料が中国側のレコード会社に配分される問題が起きている。

 文化体育観光部は、ユーチューブ側にコンテンツIDの盗用が起きた経緯を尋ね、同様の事例の再発防止に向けた改善策も求める予定だ。

 また、権利者との協議を踏まえ、被害に遭った曲に対するコンテンツIDの訂正をユーチューブ側に要請し、事後の利用許可による広告収益配分といった解決策も模索する方針にしている。


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