韓国がP4G首脳会議の2番目開催国となった理由は?(画像提供:wowkorea)
韓国がP4G首脳会議の2番目開催国となった理由は?(画像提供:wowkorea)
「グリーン成長とグローバル目標2030のための連帯」(Partnering for Green Growth and the Global Goals 2030)、略してP4Gは、気候変動への対応と持続可能な開発目標(SDGs)を達成するため、2017年に発足した。デンマークに続き今月30〜31日に韓国ソウルで開かれる首脳会議が2回目で、まだ新しい協力体だといえる。なぜ韓国はデンマークからバトンを受けて、この会議の開催国となったのだろうか。

ユ・ヨン の最新ニュースまとめ

ユ・ヨンチョルP4G首脳会議準備企画団長は、最近イーデイリーとのインタビューで「韓国とデンマークは世界初の『価値同盟』である」と答えた。2011年5月、デンマークを訪問した李明博元大統領は、デンマークとグリーン成長同盟を締結した。これによって両国は戦略的パートナー関係となり、韓国はデンマークが主導する「グローバル・グリーン成長フォーラム」(Global Green Growth Forum・3GF)にも積極的に参加・協力した。

その後、デンマークは2015年にパリの気候変動枠組条約、SDGs移行などフォーラムの議論の範囲を大幅に拡大し、参加対象国も欧州を中心に広げていった。そして2017年9月の国連(UN)総会を契機に公式に発足したのがP4Gある。

P4Gという名前には、3GFに食料・水・エネルギー・都市・循環経済という5つの目標(Goal)を加えて4Gになったという意味が込められている。

P4Gと他の気候対応会議の最大の違いは、中堅国が主軸を成しているということだ。そのため、まず成長を成し遂げた先進国と先進国が排出した汚染によって成長が制限されると不満のある開発途上国間の架け橋の役割となりうるとユ団長は説明した。

そのため、P4Gは政府・企業・市民団体など、様々な利害関係者が参加し、各国、特に発展途上国を支援し、その過程で企業も新たな収益モデルを創出することを目標にしている。政府が初期事業に資金を支援し、ビジョンがあると判断すればスケールアップする。その後、企業の投資を誘致して、持続可能なビジネスモデルを構築する。

一例として、森林の復元とコーヒーの生産を一緒に行うエチオピアの林業モデルは、山林庁とSK林業が協業した。デンマークのダンチャーチエイド(Dan Church Aid)という非営利団体(NGO)は、エチオピアの村の住民の栄養失調と貧困の問題を解決するために、高タンパク・低糖分のビスケットを生産し合理価格で普及させている。

ユ団長は「P4Gはまだ2回目の新生児」で今後も継続することが重要であると強調した。彼は発足初期でも7カ国であった加盟国が12カ国(韓国、デンマーク、オランダ、ベトナム、エチオピア、ケニア、南アフリカ、バングラデシュ、インドネシア、メキシコ、チリ、コロンビアなど)に増えたとし、「そのために、様々な企業( P4Gは、現在140以上のビジネスパートナーが参加している)にプロジェクトを開放し、次期開催国をコロンビアに定め、P4Gが持続できるという確信を与えている」と述べた。
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