WHOが中国シノバック社製のワクチンを緊急承認…中国政府によるワクチン外交・集団免疫が加速化(画像提供:wowkorea)
WHOが中国シノバック社製のワクチンを緊急承認…中国政府によるワクチン外交・集団免疫が加速化(画像提供:wowkorea)
世界保健機関(WHO)は1日(現地時間)、シノバック社が開発した新型コロナウイルスワクチンを緊急承認した。中国の製薬会社で承認を受けるのは先月のシノファーム社に続いて2例目で、WHOの承認によって中国産のワクチン接種に勢いが増す見通しだ。

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WHOがこれまで緊急使用を承認したのはシノバック社を含めて計8社となった。WHOはシノバック社製ワクチンの病気予防効果は51%で、重症化および入院防止効果は100%であると明らかにした。

先月31日時点の中国におけるワクチン接種件数は、計6億6146万件となった。累計5億回分から6億回分を達成するのに5日しかかからなかった。中国では遼寧省、広東省などで新型コロナウイルスが発生し続けており、ワクチン接種を急速に拡大している。

また、中国はこの緊急承認を契機にワクチン外交も強化するものと見られる。中国はWHOなどが主導する国際的な分配の枠組み「COVAXファシリティ」を通じてシノファーム社製のワクチンを発売しており、今後はシノバック社製のワクチンも同枠組みを通じて世界中に供給される見通しだ。

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務総長はこの日、シノバック社製ワクチンの緊急使用承認事実を知らせ、「シノバック社製ワクチンは保管が容易で低所得国家に適している」と明らかにした。

中国は先月中旬まで、海外に3億ダースの新型コロナウイルスワクチンを供給したが、ほとんどがシノバック社製のワクチンだ。シノバック社は前日まで、国内外を含めて6億ダースのワクチンを供給したが、このうち約2億6000万ダースが海外に輸出された。

中国ワクチン産業協会の封多佳会長は「WHOの今回の決定が、中国がグローバル防疫に役立つ能力があることをもう一度立証した」と評価した。
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