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ソウル南部地裁のイ・ヨングァン令状専担部長判事は10日午前、児童虐待と特殊傷害未遂、財物損壊などの疑いがもたれている幼稚園支援クラスの教師Aさんに対する令状実質審査を行った。約1時間半にわたる審査を終えたAさんは、「異物を混入した疑いを認めるのか」、「幼稚園児と保護者に話すことはないのか」といった取材陣の問いかけには何も答えなかった。
ただし、Aさん側の弁護士は「Aさんが持っていた物から蚊の忌避剤(虫よけ)が出たということで、食べ物の器などからそのような物質が出たわけではない」とし、「蚊の虫よけなどを持っている可能性があるが、それを(園児たちの給食などに)入れたという証拠はない」と主張した。また「Aさんは証拠隠滅をしたことはないという趣旨で裁判所に釈明した」と説明した。
Aさんは昨年11月、ソウル・クムチョング(衿川区)の幼稚園で園児の給食と同僚教諭のコーヒーに蚊の忌避剤と界面活性剤成分が入った異物を混入した疑いをもたれている。現在まで把握された被害児童は10人を超えるという調査結果が出た。警察はこれまで、幼稚園の防犯カメラを分析し、異物の購入先を確認するために家宅捜索を行うなど、関連捜査を進めてきた。
この事件で子どもが被害を受けたと主張する保護者らは同日、裁判所の前に集まり、Aさんを拘束捜査すべきだと声を高めた。保護者のキム某さんは「子どもたちが病気になればこの事件のせいかもしれないと不安に震えるだろう」とし、「子どもを育てる親として(こうした考えを続ける)監獄に閉じ込められたも同然だが、Aさんも監獄に閉じこめて厳しく処罰しなければならない」と強調した。
また別の保護者も「この事件後、子どもたちにどんな後遺症が、どのように発生するのかわからず、保護者は皆恐怖を感じている」とし「それにもかかわらず、Aさんは反省もしていないということに不快感を覚え、どうかきちんとした罰を受けてほしい」と述べた。これを前に先立ち、「国公立幼稚園異物給食事件の厳罰を促すための非常対策委員会」も9日、Aさんを拘束すべきだと主張する記者会見を行った。
一方、警察は今年2月、Aさんに対する逮捕状を請求したが、検察は具体的な資料がさらに必要だとして補完捜査を指示した。その後、警察は7日に従来の児童虐待や特殊傷害未遂容疑に加え、財物損壊容疑を追加して逮捕状を再申請した。警察関係者は「子どもたちの給食と同僚教諭のコーヒーを財物と見て、これを損壊したと判断した」と説明した。
なお、Aさんが拘束されるかどうかは、早ければ同日午後遅く決定される見通しだ。
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