韓国通販大手「クーパン」の東京五輪オンライン中継権料が700億ウォン?地上波テレビ局は“微笑”(画像提供:wowkorea)
韓国通販大手「クーパン」の東京五輪オンライン中継権料が700億ウォン?地上波テレビ局は“微笑”(画像提供:wowkorea)

 韓国通販大手の「クーパン」が東京五輪のオンライン中継権を確保するのに700億ウォン(約68億400万円)という大金を投じたことが分かった。クーパンは公式確認を拒否しているが、インターネットストリーミング放送(OTT)業界では歴代最高金額であり、クーパンの勝負手がどの程度の加入者拡大につながるかに注目している。また、オリンピック中継権の確保に大金を投じた地上波テレビ局は微笑んでいる。

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◇クーパン、歴代最高の五輪オンライン中継料を支給
 業界によると21日、クーパンのオンライン動画サービス(OTT)「クーパンプレイ」が来月23日に開幕する東京五輪をオンラインで単独中継する。クーパンは東京五輪の中継権を共同で購入した地上波放送局(KBS、MBC、SBS)からオンライン中継権を確保し、その金額は700億ウォン(約68億400万円)程度とされる。これは、これまで数十億ウォン(約数億円)水準だったオンライン中継権市場で最高金額だ。

 業界消息筋は「オンライン中継権は通常数十億ウォン水準だが、クーパンが大きく突っ切った」とし、「地上波3社は五輪中継にコンテンツ制作費などを含め1400億ウォン(約136億890万円)程度かかるが、クーパンのおかげで大きく助けられたそうだ。SBSの株価が上昇する可能性がある」と述べた。

 これについて、クーパン関係者は「中継権料についてはノーコメント」としたが、業界では今年3月にイングランド・プレミアリーグの生中継で加入者拡大の効果を体感したクーパンが「クーパンプレイ」の加入者拡大に大きく賭けたとみている。

◇クーパン、EPLのおかげて加入者が急増…MZ世代がターゲット
 コリアンクリックによると、6月の月間活性利用者数(MAU)は、ウェーブ(wavve)の372万人、ティービング(TVING)の334万人、クーパンプレイの181万人の順で、クーパンの成長の勢いに驚くべきものがある。

 クーパンプレイは、クーパンのロケット・ワウ会員(月額2900ウォン/約280円)に提供される無料OTTサービスだ。今年3月、孫興慜(ソン・フンミン、28)のイングランド・プレミアリーグ(EPL)の試合を中継したおかげで加入者が大幅に増えた。

 この他にも、クーパンは先月、国際バレーボール連盟(FIVB)女子バレーボール・ネイションズリーグ(VNL)、6月のW杯アジア地域予選試合などを生中継するなど、スポーツコンテンツを拡充させている。

 業界関係者は「東京五輪は韓国と時差が少なく、地上波3局のテレビ生中継の視聴があるが、モバイルOTTで別途に見るニーズがどの程度のものか疑問視されることはあるが、それよりもMZ世代は国家代表の試合を携帯電話で見ることを考えなければならない。彼らは東京五輪を見るためにクーパンプレーをダウンロードするだろう」と述べた。

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