聯合ニュースの記事によると、現代自動車の現地合弁会社、現代タインコンの先月の販売台数は6053台で、トヨタ自動車の5139台を上回り、4月に続いて首位となったという。ベトナム市場は2000年代、トヨタの独壇場だったが、昨年、現代が初めてトヨタを抜いていた。
ベトナムは、国民の所得水準の向上などから自動車の需要が拡大している。昨年の新車販売台数は40万7487台。タイ、インドネシア、マレーシアに次ぐ東南アジア4位の市場となっている。
かつて、「日本車の庭」とも言われたベトナム市場に現代が進出したのは2009年のこと。11年にはベトナムの複合企業大手、タイコングループと一緒に、合弁会社を設立した。現在、年間10万台の生産能力を持つ工場を有する。
現地では、部品を国外から輸入して組み立てるノックダウン方式を採用している。ノックダウン方式は完成品ではなく部品で輸送するため、輸送コストが削減できるなどのメリットがある。
現在、新たに北部のニンビン省に、ベトナム貨3兆2000億ドン(約140億円)を投資して第2工場を建設中。年間生産能力を17万台に引き上げることにしている。来年からの段階的稼働を目指しているという。
若年層の販促にも力を入れており、現代の社員とベトナム人女性のロマンスを描いた若年層向け販促ウェブドラマが、昨年、大きな広告効果を上げた。
韓国経済新聞は17日、「『越えられない壁』日本を越えた 『自動車韓日戦』韓国完勝」との見出しで記事を掲載した。
記事は「現代自動車グループがインド、ベトナム、ロシアなどの新興市場で『越えられない壁』と呼ばれた日本の自動車メーカーを次々と追い抜いている」と報道。ベトナム市場以外に、インドやロシア市場などでの現代の躍進を伝えている。
記事によると、先月、現代と同社の子会社キア(起亜、KIA)自動車のインドでのシェアは35%を記録。40年間トップを守り続けてきたマルチ・スズキ(SUZUKIのインド子会社)のシェア32%を上回ったという。
記事は、新興市場での躍進について「現地では現代・起亜が同クラスの日本車よりも多様なオプションを備えたプレミアム車種を発売する、現地オーダーメード型戦略で市場をつかんでいるという評価が出ている」と伝えている。
各国の自動車市場でシェアを拡大している韓国。今後、日本の自動車メーカーがどのような戦略で対抗し、巻き返しを図ることができるのか注目される。但し、現代自動車は辛い時に受けた恩を忘れてはいけない。
米国フォード(FORD)をあてにしていた設立初期の現代自動車が、数年で見捨てられた時、日本の三菱自動車が現代を救ってくれた。三菱から様々な技術提供を受け、1975年に初の韓国国産車「ポニー」を生産し、以降、日本の「デボネア」や「パジェロ」、「デリカ」や「グランディス」にそっくりの韓国産自動車を量産できた過去を忘れてはいけない。
日本企業の助けもあり、ちょうど35年前の1986年、アメリカに進出したHYUNDAIはグローバル企業に成長した。韓国が「G8」を目指すほど成長したことと同じ構図だった。個人も、法人である企業も、その集合体の国家も、受けていた恩を忘れるほどになると、いずれ崩壊する。
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