イタリア、日本人観光客は「隔離免除」も韓国人は「隔離維持」＝韓国メディア「おかしな規制」と報道

イタリアが日本人観光客を「隔離免除」とする一方、韓国人観光客については隔離を維持するとしたことについて、韓国メディアが「おかしな規制」との見出して報じた。

　イタリアは来月1日（現地時間）から、EU会員国と共にノルウェー、スイス、米国、カナダ、日本、イスラエルなどからの入国者に限りデジタル新型コロナ証明、いわゆる「グリーンパス」を適用する。

　「グリーンパス」は2次までワクチン接種を完了、または新型コロナウイルスから回復して抗体がある者、新型コロナウイルス陰性判定を受けた者は最大10日間の隔離義務なく自由に入国・旅行ができる制度だ。

　韓国メディアは「このうち欧州以外の4か国は、現地保健当局の自己判断に沿って選定された国家とみられる」とした上で、「イタリアの今回の措置について、韓国同胞社会などでは『日本が含まれる程度の基準であれば、韓国が除かれる理由がない』との意見が出ている」と報じた。

　人口100万人あたりの新規感染者数の場合、韓国と日本は共に12〜13人で、人口100万人あたりの総感染者数は日本が6370人で、韓国（3122人）の2倍以上、さらに人口100万人あたりの被検査者数は日本が13万1000人ほどで、韓国（20万8000人）よりむしろ少ないと説明。また、人口100万人あたりの死亡者も日本は0.2人で韓国（0.04人）の5倍、累計死亡者数（人口100万人あたり）は日本が116.92人で、韓国（39.52人）の3倍になると数値をあげた上で、イタリアの規制に「納得がいかない」という反応を見せている。

　韓国メディアは「一部では、防疫基準というよりは新型コロナウイルスにより深刻な事態に陥った観光産業の活性化を図るための”経済的な判断”を適用したとの見方もある」と報じた。