「噂になったら大変」彼氏に麻薬を渡した女薬剤師=韓国(画像提供:wowkorea)
「噂になったら大変」彼氏に麻薬を渡した女薬剤師=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国で、麻薬に指定された食欲抑制剤を彼氏に渡した容疑で裁判にかけられた40代女性が、罰金刑を言い渡された。この女性に麻薬を直接要求し、受け取った疑いを受けた40代男性には懲役刑の執行猶予が言い渡された。

7日、裁判所によると、ソウル南部地裁刑事13単独文中傷判事は、麻薬類管理に関する法律違反(向精神)の疑いで起訴された、薬剤師A氏(42)に、罰金1000万ウォン(約98万円)、B氏(42)には懲役6か月、執行猶予2年を言い渡した。

恋人関係だった彼らは、2017年5月、麻薬類で指定されているフェンテルミン成分の、フェンキニ錠1瓶を授受した容疑で裁判に渡された。

裁判では、彼らが麻薬についてやり取りをしたメッセンジャー履歴が、証拠資料として提出された。

その内容には、犯行前日B氏がA氏に「強めの睡眠薬ください」と送ると、A氏がこれに付け加え「ダイエット薬、食欲抑制剤が多い」と答えた。 B氏が「芸能人にあげたら喜びそう。それもほしい」と返事を送ると、A氏は「噂になったら大ごと、私免許停止になる」と送った。

A氏が、麻薬を渡したことについて憂慮する姿を見せると、B氏は安心させる言葉をかけていた。

しかし、2人が別れた後、2019年4月、A氏がB氏を詐欺罪で告訴すると、B氏は「睡眠薬不法流通したことは覚えているでしょう?薬剤師さん」と脅迫性のあるメッセージを送った。

裁判所は「薬物犯罪は、個人の肉体と精神を疲弊させることだけでなく、重大犯罪につながる危険性が高く、厳正な対処が必要である」と量刑理由を伝えた。

A氏には、「薬剤師にもかかわらず、恋人のB氏に、向精神薬を法律で認められた範囲を超えて、渡したという罪質が良くない」と指摘した。

その一方で「A氏が捜査機関に自首し、自分の過ちを反省している点、B氏に同種の犯罪前歴がない点などを考慮して決めた」と明らかにした。

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