大阪地裁は9日、市民団代などにより構成された「表現の不自由展かんさい実行委員会」が起こした訴訟に関して、「大阪府立の施設で展示会が開催できるよう認める」と決定した。
実行委員会は当初、少女像などを展示する展示会を大阪府立の展示施設である「エル・おおさか」で今月16日~18日に開催する予定だった。
ところが、施設管理者である「エルプロジェクト」は、日本の右翼が開催について抗議し、「施設管理に支障をきたす」という理由で先月25日に使用許可を突然取り消した。
実行委員会側はこれに対して「取り消し決定の当日まで抗議の電話やメールは約70件、抗議の街頭宣伝は3回だった。このような理由で日本国憲法第21条1項に規定された表現の自由を侵害したのだ」と批判し、使用許可取り消しを無効にする執行停止訴訟を起こした。
「表現の不自由展かんさい」では、2019年に「あいちトリエンナーレ」の時に、右翼からの抗議が殺到して一時中断した「表現の不自由展・その後」の作品が展示される予定。
2019年の「表現の不自由展・その後」で、元慰安婦を象徴する平和の少女像や「遠近を抱えて」などの作品が右翼に強く反発を買った。「遠近を抱えて」には、昭和天皇の姿が入ったシルクスクリーン作品が燃える場面がある。
また「平和の少女像」展示された名古屋市の市民ギャラリー栄では、爆竹と思われるものが破裂する事件が起き、11日まで予定されていた開催を8日で中止することにした。
名古屋市はこの事件を機に市民ギャラリー栄を11日まで休館することを決め、開催予定期間中の再開は難しいとみられる。
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