映画『ワイルドカード』『海賊、ディスコ王になる』、ドラマ『秋の童話』『怪傑春香』ではまだ少女の姿だったハン・チェヨンだが、4年ぶりの映画出演となった今作品では共演者らに負けないすばらしい演技を見せた。財産、ルックス、才能を備え端から見れば完璧な夫と暮らしているが幸福を感じていない女性、ハン・ソヨ。結婚後にようやく見つけた愛にすべてをかけるソヨを、文字通り体当たりで演じた。
ハン・チェヨン の最新ニュースまとめ
自身の登場シーンに心残りはあるものの、全体的にはかなり満足しているというハン・チェヨンに、まず注目の的となっているベッドシーンについて聞いた。撮影当時は自身の結婚を発表したばかり。また、“バービー人形”と呼ばれるほどのスタイルの持ち主として知られる彼女が挑む初めてのベッドシーンに、「はたしてどこまで脱いだのか」という周囲の好奇の目は強かったはずだ。
「監督も制作会社も、観客は“どれだけ脱いだか”ばかりに注目するのではと心配していたし、当時の記事はそこに焦点を当てたものばかりだった。でも映画を見れば、これは確かに恋愛映画で、単にエロティックを強調しただけの作品ではないとわかってもらえると確信していた」と力強い答えが返ってきた。
演じるソヨは、控えめでおとなしい性格でセリフもあまりないが、実際のハン・チェヨンはよく笑うプラス思考の明るい女性だ。はつらつとした実際の自分やこれまでドラマなどで演じてきたキャラクターと、ソヨがあまりに対照的なので演技に苦労したという。「2夫婦がバーで集まるシーンは3日間かけて撮影したが、セリフは“はい”の一言だけ。どんなに苦しかったことか」と笑ってみせたが、「こんな女性の役はわたしには似合わないと言われたらどうしようかと心配した」と打ち明けた。ベッドシーンよりも彼女を苦しめたのは、まったく違う性格の女性を演じるということだったようだ。
撮影中最も楽しかったのは、先輩のオム・ジョンファ、パク・ヨンウ、同い年のイ・ドンゴンらとの共演だった。オム・ジョンファは困ったことがあればいつでも聞いてくるようにと声をかけてくれる頼もしい先輩、パク・ヨンウはこれまでの出演作品を見てユーモアのある人だと思っていたが、「とても真面目(笑)。いつも何かに悩んでいる人」と評した。イ・ドンゴンは、そっけなく見えて親しくなると冗談やいたずらをしかけてくる人だとか。
今年6月に4歳年上の青年実業家と式を挙げたばかりの新婚だ。私生活の方はどうだろうか。「特に変わったことはない。愛する人と一緒に暮らしているというだけ。でも心が安定したように思うし、余裕が生まれたようにも思う。サポートしてくれる人は多いけど、頼りになる味方ができたという感じ」
今回の映画で、女優として得たものは多かったようだ。少女から女性に変化していく転換点的な作品として記憶されれば、大きな成果だといえるだろう。「どんな役柄でもうまく演じられるわけではないけれど、自分が本当にやりたい役、うまく演じたいと思う役は必ず演じたい。新たなキャラクターに挑むことに以前ほど臆することがなくなったというのが、この作品で得た1番大きなものだと思う」
映画『今、愛する人と暮らしていますか?』は韓国国内で15日に封切られる。
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