「恐怖が始まる」は日本の劇作家・古城十忍(こじょう・としのぶ)が福島原子力発電所を題材に書いた喜劇。2013年に日本で初演された。2011年に東日本大震災で破壊された福島原子力発電所で危険をおして復旧作業にあたる人々と、彼らを疎外する社会、企業の組織的隠ぺいなどを描いている。
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古城は「福島原発事故の痛みは福島だけの問題ではなく日本全体の問題であり、その激しい痛みは今も続いているということを思い出してほしかった」と執筆のねらいを語った。また、「国民の安全は無視して国益だけを追求する政策が本当に正しいのか」と問題を提起した。
韓国版「恐怖が始まる」は、韓国の劇団「サンスユ」の代表であり演出家のリュ・ジュヨンが演出を手がける。リュ・ジュヨンはこれまでも古城十忍原作の「奇妙旅行」を演出し、「東亜演劇賞」新人賞を受賞している。彼は「東日本大震災から10年たったが、福島原発事故関連の情報は今でもトップニュースだ。他人ごとではなく、私自身のことでもありうることを考えてみたい。このような問題は自然災害ではなく人災であり、私たちの未来は私たちが変えられるという希望を伝えたい」と話す。
韓国版「恐怖が始まる」にはキム・ヨンジュン、ウ・ミファ、シン・ヨンジン、キム・ソンミ、パク・シユ、パク・インフアンらが出演する。チケットは全席3万ウォン(約2850円)。「Interpark」または「ARKO大学路芸術劇場」のホームページで予約できる。
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