3日(現地時間)CNBCは、中国企業が世界的物流混乱によるコストの増加と配送遅延に苦しんでいると報道した。
先立って3月、エジプトのスエズ運河では、超大型コンテナ船エバーギブン号が座礁し一週間ほど海路を塞いだ。紅海と地中海を結ぶ最短航路であるスエズ運河を、サッカー場の約4倍の規模であるエバーギブン号が塞ぎ、全世界の物流混乱が起こった。
ただでさえグローバルサプライチェーンが正常化されていない状況下で、比較的早く回復の兆しをみせていた中国でも、物流混乱への懸念が大きくなった。6月に中国広東省広州市でデルタ変異が確認され、当局が封鎖措置に出たのだ。Huawei社やテンセントなどの大企業が位置する中国の主要経済拠点である広東省に封鎖措置が実施され、輸送が遅れ、コストが急増した。
低価格を前面に出した中国製品の世界的な需要はますます高まっている。中国の税関総署によると、今年上半期の欧州連合(EU)への輸出額は2330億ドルで昨年より35.9%増え、対米輸出も2528億6000億ドルと42.6%増加した。
好調とみられていた中国企業にとっては差し迫った事態だ。中国の家電メーカーハイセンスの副社長はCNBCに「多くの製品が出荷されない」とし「コンテナ輸送コストが3000ドルから、最大1万5000ドルと5倍になり、欧州まで行くのにかかる時間も一週間ほど長くかかるようになった」と吐露した。
中国は海外市場での立ち位置を固めるための案を模索している。そのために現地での倉庫の建設を増やしている。中国商務部によると、中国企業は昨年、海外に物流倉庫を800以上新しく建設したのに続いて、今年上半期にも約100か所を新たに建設した。現地の顧客が注文する場合、中国大陸を横断しなくても、近くの倉庫から出荷することができるようにする計画である。
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