「セクハラ報告するな」…空軍セクハラ自殺事件で「2次加害」の准士官、きょう初裁判=韓国(画像提供:wowkorea)
「セクハラ報告するな」…空軍セクハラ自殺事件で「2次加害」の准士官、きょう初裁判=韓国(画像提供:wowkorea)
セクハラ被害を受けた空軍の女性副士官が自殺した事件と関連し、2次加害を行った容疑などで拘束起訴されたノ某准尉の初裁判が6日開かれる。

国防部(防衛省に相当)普通軍事裁判所はきょう午前9時30分、特定犯罪加重処罰などに関する法律(特加法)上の報復脅迫と面談強要、軍人などの強制わいせつ、などの容疑で起訴されたノ准尉の初公判準備期日を行う。

公判準備期日は、裁判部が検察と弁護人双方の意見を聞き立証計画を議論するなど、今後の審理計画と争点を整理する手続きだ。ただ、正式な公判期日とは異なり被告人に出席の義務はなく、ノ准尉が法廷に出席しない可能性もある。

ノ准尉はセクハラ事件の翌日のことし3月3日、強制わいせつの報告を受けた後、被害者のイ某中士に、「ほかの人の処罰も避けられず、その場にいた人すべてに被害が及ぶ。お前にも害が及ぶ」とし、通報できないよう脅迫した容疑などで、6月30日に起訴された。

今回の事件とは別に、2019年に発生した別の部署のユン某准尉の強制わいせつ事件についても口外しないようイ中士に強要し、昨年7月に行われた部署の会食の途中、イ中士の肩を抱いた容疑も持たれている。

イ中士に対するセクハラ加害者のチャン某中士に対する初公判は今月13日に予定されている。チャン中士も現在、軍人などの強制わいせつ致傷罪と特加法上の報復脅迫罪などの容疑で国防部の検察団に起訴され、国防部勤務支援団の軍事警察大隊の未決収容施設に収監されている。

一方、イ中士に2次加害を行った容疑でノ准尉とともに拘束起訴されたA上士に対し、裁判部は公訴棄却決定を下す見通しだ。A上士は先月25日に国防部勤務支援団の未決収容施設で意識不明の状態で発見され病院に移送されたが、その後死亡した。A上士が残した遺書には軍検察の強圧捜査を疑わせる内容が含まれていることが確認され、関連捜査と裁判日程などに支障が出るのではないかという観測が提起されたが、軍当局はきょうのノ准尉に対する公判準備期日は予定通り開くことにした。
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