メダルの数を数えるのは成熟した態度ではない。しかし開幕前に現地に到着するや否や、李舜臣を召喚して「臣には未だ5千万人の国民の声援」云々と語って、「虎が下りてくる」と言って、騒ぎを起こして日本に対する競争心を公然と表したのが韓国スポーツ当局(大韓体育会など)であるからには、この辺で日本と比較してどれくらい良い成績を上げたかを推量してみるのは必要だと思う。
日本は現在、金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個で3位を記録した。金メダルで4.5倍の差が出た。日本がホームグラウンドの利点を享受したと勘案しても、近年となり、今回ほど韓日間の格差が大きかったことはない。
2000年以降の成績だけ見ても、日本と比較した時、今大会がどれくらいみすぼらしい成績なのか分かる。
●2000年(シドニー)
韓国:金メダル8個、銀メダル10個、銅メダル10個(12位)
日本:金メダル5個、銀メダル8個、銅メダル5個(15位)
●2004年(アテネ)
韓国:金メダル9個、銀メダル12個、銅メダル9個(9位)
日本:金メダル16個、銀メダル9個、銅メダル12個(5位)
●2008年(北京)
韓国:金メダル13個、銀メダル11個、銅メダル8個(7位)
日本:金メダル9個、銀メダル6個、銅メダル10個(8位)
●2012年(ロンドン)
韓国:金メダル13個、銀メダル9個、銅メダル8個(5位)
日本:金メダル7個、銀メダル14個、銅メダル17個(11位)
●2016年(リオデジャネイロ)
韓国:金メダル9個、銀メダル3個、銅メダル9個(8位)
日本:金メダル12個、銀メダル8個、銅メダル21個(6位)
この5大会のうち3回は韓国が上回り、2回は日本が上回った。日本が金メダルを最も多く取ったのはアテネの時の16個だ。ところで当時でさえ、韓国は金メダル9個で守った。
ところが今回の東京大会での韓日間の金メダル格差は2倍でなく、4.5倍にもなった。現在の金メダル6個は2000年以降で最低の記録だ。
「臣には未だ5千万人」などと云々言わず、虎が下りてくるという風な軽率な振る舞いさえ無ければ、この瞬間、日本と比べて残念な気持ちは少しあるだろうが、これほど恥ずかしく悲惨な気分にならなかったはずだ。
より残念なのは、オリンピック精神に反する韓国側の様々な非理性的行為が開催国の日本国民を刺激したという点だ。オリンピックは国家間の親善をはかる絶好の機会となる。しかし韓国にとって今回のオリンピックはむしろ日本内の嫌韓だけをより一層拡散させる最悪の大会となった。
「高ぶりは滅びにさきだち、誇る心は倒れにさきだつ」(箴言16章18節/口語訳聖書)。聖書に出てくる聖句だ。傲慢であれば恥をかかされやすい。しかし謙遜であれば、最小限、そういうことはない。
今回のオリンピックで韓国は日本に成績でも負け、マナーでも負けた。
※この記事は韓国の保守論客ファンドビルダーさんの寄稿文を日本語に翻訳したものです。韓国メディアには既に韓国語版が公開されています。翻訳の正確さに対する責任は当社にあります。
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