ユン・ソイン作家の「ジョイライド」の一部分(画像提供:wowkorea)
ユン・ソイン作家の「ジョイライド」の一部分(画像提供:wowkorea)
東京オリンピックとパラリンピックが閉会した。韓国オリンピック選手団の成績は1988年のソウル五輪以来の「最悪の成績」と言われている。

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その中でも「3冠王」を成し遂げた選手がいる。韓国女子アーチェリーで金メダル3つを獲得したアン・サン(安山)選手だ。韓国がとった6つの金メダルの中、半分が彼女の実績である訳だ。

しかし、彼女はショートヘアーの髪型をしていただけで、「フェミニスト(女性運動家)」として韓国でバッシングを受けていた。しかも、彼女は自ら「フェミニストではない」と、公に否認していた状態だった。

韓国社会は何故フェミニストに対してここまで敏感になってしまったのか。

「男尊女卑」を当たり前のようにしていた伝統的な儒教社会への反作用もあるだろう。また、数年間の強制徴兵の期間が社会経歴として認められていた制度がフェミニスト運動により「軍隊加算点の違憲判定」を受け、韓国男子の「喪失感」が増え、反感を買っていることもあるはずだ。

その現状を見事に表現した時事漫画を紹介したい。作家は韓国で有名なユン・ソイン(尹瑞寅)氏。華麗な履歴を持つ保守系のマンガ家であり、「ジョイライド」の題名で時事漫画を韓国媒体に連載をしてきた。

今回紹介の作品は、作家の弟分のエピソードを紹介するところから始まる。弟分は日本人の女性と結婚した。「もしフェミニスト運動が当たり前になっている韓国人女性と結婚したならば」、「今のような生活を送っているだろうか」と、この漫画は訴えかけている。

1、2、3のエピソードはどれも韓国のフェミニストからみると、「なにそれ?おかしいだろう!! 」との声が出てきそうな逸話だ。「何故、日本の女性は男性に対して奴隷のように生きるの?」や「奴隷たちよ、コルセットを脱げ!! 」がこのエピソードに対する韓国フェミニストの見方。韓国男子を「韓男虫」と表現する韓国フェミニストとしては当然の見方と言えそうだ。

21コマの漫画作品を最後まで読んでいくと、今の韓国社会の動きが見えてくる。韓国で盛んなフェミニスト運動とそれに対して納得のいかない韓国男子や作家の感想が見えてくるのだ。

日本文化が大好きな作家である上、エピソードを通じて、「女子力」の日本女性と「フェミニスト」の韓国女性の違いを表現する発想も面白い。

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