文大統領、最後の光復節メッセージに悩み…対北・対日「両方難しい」=韓国(画像提供:wowkorea)
文大統領、最後の光復節メッセージに悩み…対北・対日「両方難しい」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジェイン大統領の任期中最後となる光復節(朝鮮半島が日本の植民地支配から解放された8月15日)のメッセージに関心が集まっている。朝鮮半島の平和プロセスに基づいて、北朝鮮と日本に向けた包容的なメッセージを出すという見通しが優勢だ。

13日、大統領府によるとムン大統領は二日間に渡り第76周年光復節の祝辞メッセージを検討中である。今回の光復節祝辞が任期中最後となる上、最近、北朝鮮・対日関係が急変しており、どんなメッセージが出されるか注目される。

最大の関心は、米韓連合訓練実施により急激に悪化した南北関係の改善のための対北朝鮮メッセージだ。ムン大統領が朝鮮半島の平和を最優先の目標としてきただけに、関係進展のためのメッセージが盛り込まれるとの見通しが優勢だ。一部では、コロナワクチンと食糧など対北支援と関わる発言が出てくる可能性も指摘される。

現在、南北関係は13か月ぶりの南北連絡通信線の復元を契機に良くなる傾向を見せたが、米韓連合訓練の開始により急速に悪化した。北朝鮮は四日間に渡り南北共同連絡事務所と軍通信線を介して通信に応じていない。キム・ヨジョン北朝鮮労働党副部長とキム・ヨンチョル統一戦線部長は、それぞれ10日と11日に相次いで警告性対南談話を公開し、圧を強めている。

ムン大統領が対話を提案しても、北朝鮮が呼応するかどうかも未知数だ。光復節の翌日から米韓連合訓練本訓練が開始される。一部では、北朝鮮に合わせた挑発の可能性にも言及される。大統領府は南北連絡通信線が不通になった後も、北朝鮮を刺激していないような動きを見せている。

日韓関係も停滞している。慰安婦被害者と強制徴用被害者の賠償判決の問題で両国は対峙している。東京オリンピックを契機にムン大統領が訪日して菅首相と首脳会談を持つという計画も失敗に終わった。その間、相馬在日本公使の妄言まで出てきた。

困難な状況でもムン大統領が着実に日韓関係改善の意志を表明してきただけに、今回の光復節の祝辞も同様のトーンが続くと予想される。任期が1年も残っておらず、新しい構想やビジョンの提示より次期政権に負担をかけないためにも、未来志向的なメッセージが盛り込まれるとみられる。
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