防衛省はこの日、小学校高学年以上の読者を対象にした全32ページの‘はじめての防衛白書’をウェブサイトに公開した。
1970年に発刊を始め、1976年からは毎年防衛白書をまとめている防衛当局が児童向けに特化した防衛白書を作成したのは今回が初めてとなる。
全32ページの児童用防衛白書のうち、独島(日本名:竹島)が日本の領土と表記されている地図は13ページに載っている。日本周辺の海空域の警戒監視状況を日本地図に戦闘機、軍艦の図などと共に表示する部分で、独島を竹島と表記し、自国の領土として描いている。
‘国の防衛はなぜ必要なの?’という質問で始まるこの白書は、先月13日に発刊した2021年版防衛白書の内容を教育用にあらためて要約したものだ。
この白書では「国を確実に守るためには、日本がきちんと自分たちの国を守る意思と能力があることを周りに示し、日本から何かを奪うのは難しいと他の国に思わせることが必要」と説明している。
続いて、‘日本の周りの安全保障環境’項目でインド太平洋地域国家の軍事力動向を地図とグラフを用いて説明している。
この白書では「日本が位置するインド太平洋地域の国々の中には、わたしたちが大事にしている自由や民主主義といった価値観を必ずしも共有していない国がある」という論理を掲げ、防衛体制を備えなければならない必要性も力説している。
また「この地域の中には、ある土地がどの国のものなのかをめぐって争っている領土問題や、朝鮮半島のように一つの民族が二つに分断され、互いに軍事的に対立している場所もあります」と指摘している。
なお、この白書では、中国やロシアと領土権争いが続いている尖閣諸島や北方領土については取り上げているものの、竹島についての具体的な言及はなかった。
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